ビジネスのIT化が進む一方で、それを支える企業のコンピューティング環境は複雑さを増している。これまで多くの企業では、市場ニーズと業務の多様化に対して多種多様なアプリケーションを導入してきた。しかし、その結果、複数のアプリケーション稼働によるシステム障害や、データの重複・欠落による非効率なマーケティング活動といった問題が生じてきた。このような問題の解決に向けて、先進的な企業では、既存システム上で複雑化した複数のアプリケーションを統合し、業務プロセスを整理・効率化していく取組みが進められている。また、このようなシステム統合は、企業内システムだけでなく、B2BやB2Cといった企業外システムとの連携を図ることで、ビジネスプロセスの視点から業務の流れを可視化して、企業全体の最適化を図るものへと発展している。このような状況の中、企業の業務プロセスを整理・統合する技術である、EAI (企業内システム統合)/BPM(ビジネスプロセス管理)への関心がさらに高まっている。
 
ここでは、企業に併存する多様なアプリケーションとビジネスプロセスの連携・統合の整合性について、EAI&BPMの動向と、各社の取組みについて紹介する。




 

 


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