【NTT 東日本】 クライアントPC のセキュリティを確保する 「デスクトップ管理ソリューション」を提供開始 NTT東日本は、企業や公的機関で社員向けに配布されているパーソナルコンピュータ(以下、PC)を一元管理し、情報セキュリティ対策やIT資産管理を実現するためのサービス、「デスクトップ管理ソリューション」の提供を6月28日より開始した。 ■背景 企業や公共機関における業務用PCの導入比率は年々拡大している。大規模なケースでは1社で数千台ものパソコンが導入されていることもあり、業務用PCの管理が非常に煩雑になってきている。 PCが大量に導入されて管理が行き届かなくなると、最も大きな問題になるのが、情報セキュリティ対策である。また、ハードウェアやソフトウェアを資産として適切に管理するためのIT資産管理や、利用者支援のためのヘルプデスクの設置といったことも必要だ。 これら一連の課題を解決しIT投資の費用対効果を最大化させるためには、情報セキュリティ対策を一元化し、IT資産管理業務やヘルプデスクと連動させた一貫性のあるPCの統制を行うこと、すなわち「デスクトップ管理」が必要となる。 ■自社導入の経験とノウハウをサービス化 NTT東日本は本年6月、情報セキュリティ対策及びIT機器の資産管理を目的として、自社及びグループ会社の業務用PC総計4万5,000台を一元的に管理する、この分野としては国内最大級の規模となるデスクトップ管理システムを構築した。 NTT東日本では、PCの管理に悩む企業や公的機関の課題解決に寄与すべく、自社における導入によって得られたノウハウを「デスクトップ管理ソリューション」として体系化し、サービス提供することとしたもの。 ■サービス概要 NTT東日本の「デスクトップ管理ソリューション」は、PCの購入から廃棄までの全てのライフサイクルを対象に、管理作業を自動化するシステムを構築し、総務部門や情報システム部門の方々の業務を運用代行する、企業向けのサービス。 NTT東日本では、本サービスを利用することで、PCの情報セキュリティ対策を効果的に実施することができ、TCOを最大で60%削減することが可能としている。(表1参照) 表1 サービス内容 NTT東日本は、通信事業者としての強みと自社導入の経験を最大限に活かし、同社のデータセンタにシステムを設置し、高速ネットワークを有効に用いて信頼性が高くより迅速なサービスを提供する。(図1参照) 図1 デスクトップ管理ソリューションの概要 ■サービスの特徴 ・大規模管理に対応 「デスクトップ管理ソリューション」の特徴は、国内最大級の4万5,000を対象としたNTT東日本の社内システムの構築経験をもとに、大規模なデスクトップ管理に必要な機能をシステムに実装した点にある。具体的には、セキュリティ・パッチ・プログラム配付方式の並列一括化による配付時間の短縮化、サーバ装置の冗長化による信頼性の向上などだ。 ・パッチとウイルスを両面からサポート PCのセキュリティ管理には、WindowsなどのOSのセキュリティパッチとウイルス対策ソフトのアップロードファイルを常に最新に保つことが最重要である。運用代行サービスはこの両面からの管理をサポートしており、PCのセキュリティ基盤を確実なものとすることが可能だ。(図2参照) 図2 デスクトップ管理ソリューションの運用代行サービス ・強力なレポート機能 「デスクトップ管理ソリューション」のサーバ装置は柔軟なレポート機能を有している。利用企業の組織形態や運用形態にあわせて、様々な検索条件による帳票類を作成することが可能である。(図3参照) 図3 帳票出力例 ・既存システムとの連携をサポート 社内で個別に資産の管理を行っている場合や、すでに部分的にIT資産管理を導入している場合であっても、それらの資産データを容易にインポートできる。統合されたデータベースは、固定資産の現況調査などに活用でき、効率的な資産管理が可能となる。 ■販売価格など ・販売開始日:2004年6月28日 ・販売価格:月額1,600円/台(税込) ※PC1,000台程度でセキュリティ管理Lv.1を適用した場合の運用代行サービスの料金であり、ユーザー要件により変動することがある。
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