SmartBitsの操作方法を体系的に習得する
東陽テクニカの「Smartトレーニングコース」
SmartBitsを使用した実践的な
パフォーマンステスト手法を習得
世界のネットワーク機器メーカーや通信事業者、システムインテグレーターをはじめ、半導体メーカー、コンピュータメーカー、機器メーカー、金融機関、医療サービス、政府機関、学校などで使用されている、米国SPIRENT Communications社(以下、SPIRENT社)の測定ツール「SmartBits」は、その優れた性能と豊富な実績から、ネットワークパフォーマンス測定のデファクトスタンダードツールと呼ばれている。
このSmartBtisを提供している(株)東陽テクニカでは、SmartBitsのユーザーを対象とした「Smartトレーニングコース」を開催している。同トレーニングコースは、イーサネットのレイヤー2およびレイヤー3スイッチパフォーマンステストにおける実践的で技術的な深い理解を得られるよう、日本語化されたSPIRENT社のトレーニングテキストをベースとした講義とハンズオントレーニングで構成されている。とくにハンズオントレーニングでは、SPIRENT社の最新のパフォーマンス解析装置とネットワーク機器を使用して行っている。
ネットワークパフォーマンス測定の
SmartBitsは、フルワイヤレート、またはそれを超えるスピードのトラフィックのジェネレートとモニターが可能で、LAN/WANテクノロジーの広範囲にわたるネットワーク機器とネットワークそのものに対する高精度な遅延測定、スループット評価、相互接続性検証を行う測定ツールである。現在サポートしているトポロジは、10/100/ギガビット/10ギガビットイーサネット、POS( Packet over SONET)、SAN(Storage Area Networks)、フレームリレー/PPP、ATM、USB(ケーブルモデム)など。さらに、最新のSmartMetrics/ TeraMetricsテクノロジーを利用したアプリケーションソフトウェアにより、QoS、VPN、VoIP、IPv6、VLAN、マルチキャスト、TCP ロードバランシング、PPPoEoA(PPP over Ethernet over ATM)、ケーブルモデムなどの各種ネットワークテクノロジーテストや、BGP-4/OSPF/ RIP/IS-ISおよびその他IPv6 対応のルーティングプロトコルテストも行うことができる。
SMB6000C
現在SmartBits には、最大構成768ポートの大規模な試験環境でのパフォーマンステストが行える「SMB6000C」をはじめ、4種類のシャーシがあり、主なソフトウェアとして次のようなものが用意されている。Smartトレーニングコースでは、各シャーシの構成やモジュールの特徴とともに、各ソフトウェアの活用法を習得していく。
【SmartBitsの主なソフトウェア】
・SmartWindow:SmartBitsハードウェアを手動で操作するためのバーチャルフロントパネルソフトウェア。SmartBitsハードウェアの2つの動作モードである「Traditional(パケットブラスティング)モード」と、「SmartMetricsモード」に基づいたテスト機能を提供する。
・SmartApplications :ネットワーク機器のベンチマークテストに関するRFC文書であるRFC1242/2544に基づいたベンチマークテストを行うソフトウェア。
・SmartFlow:SmartMetricsに基づいたストリームベースのQoS測定を行うソフトウェア。ウィザードによる大量ストリーム設定、試験の自動化など、SmartWindow のSmartMetricsテストをより手軽に行うことができる。
・AST II(Advanced Switch Test II):スイッチング・デバイスおよびベンチマークテストに関するRFC文書であるRFC2285/2889に基づいたベンチマークテストを行うソフトウェア。10ギガビットイーサネットにも対応し、さまざまなトラフィック分布に対するスイッチの転送能力や輻輳制御、MACアドレス学習能力などを評価する。
SPIRENT社公認の「CPA/E認定試験」も受験できる
Smart トレーニングの受講風景
Smartトレーニングを受講する際に必要な知識は、LAN技術、インターワーキング、VLANと、リピーターハブ・レイヤー2/3スイッチ等の一般的なネットワークデバイスについての理解。また、イーサネットバージョン2とIP(ARP、ICMP、UDP、TCPを含む)のパケット構造と翻訳について基本的な理解も必要。各コースの概要は次の通りである。
◆TRN-0402(期間: 5日間)マルチレイヤデバイスと
ネットワークのテスト手法
1〜3日目までは、シャーシの構成、設定、ファームウェア、カードとモジュールの特徴、Smart Windowなどを取り上げて、イーサネットのレイヤー2/3 テストにおける用語と動作の仕組みを確認する。
この3日間のトレーニングを通して、SmartBitsのTraditional モードとSmartMetricsモードにおける動作の違いを理解し、さまざまなテストに対応するための基礎を習得する。
4〜5日目は、SmartApplications、AST II、SmartFlowなどのソフトウェア(アプリケーション)の操作方法を学習し、RFC文書に準拠したベンチマークテストなど、既存のテスト手法が実装されているアプリケーションを使用したSmartBitsの活用法を習得する。またトレーニング後、SPIRENT 社公認の「CPA/E(Certified Paformance Analyst for Ethernet)」認定試験を受験することもできる。
◆TRN-0203(期間: 3日間)マルチレイヤテスト手法:
動作の仕組みと用語
TRN-0402コースの前半3日間を受講するコース。TRN-0402コースを前半3日間と後半2日間に分けて受講したい方、前半3日間のみの受講を希望される方が対象。
◆TRN-0204(期間: 2日間)マルチレイヤテスト手法:
アプリケーションと使用法
TRN-0402コースの後半2日間を受講するコース。TRN-0203コースを受講した方が受講できる。なお、TRN-0203とTRN-0204 の両方を受講した方は、SPIRENT社公認のCPA/E認定試験を受験することができる。
Smartトレーニングコースの講師である(株)東陽テクニカSpirent Comunications 認定インストラクタの奥田達哉氏は、同トレーニングコースの目的について、次のように語っている。
「本トレーニングコースは、スペシャリストの方を対象としたものではありません。はじめに、実際にSmartBitsを操作していただくことで、測定ツールに対する苦手意識を克服していただきます。そして、我々の経験をベースに、さまざまなテストに必要な知識を習得していただきます。これまでSmartBitsを操作したことのない方でも、安心して受講することができます。」
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