(株)NTT西日本
常務取締役
ソリューション営業本部長
大竹 伸一氏
 
 企業・自治体・個人といった各環境においてIT活用の常態化が進み、ITによる新たな価値創出が求められている。こうした状況に対して、NTT西日本のソリューションビジネスの方向性と具体的な取組みについて大竹伸一常務取締役・ソリューション営業本部長に聞いた。

ITがもたらす
経済社会活動の変化

―はじめに、現在のIT市場環境についてどのようにとらえているかお聞かせください。

大竹 ブロードバンド化が急速に進むなどネットワーク基盤の進展により、インターネット活用環境が充実し、それに伴い企業・自治体・個人においてそれぞれ積極的にITを日常活動に取り入れ、効率性、利便性、快適性を享受することで、その存在価値を明確化するとともに、自らの満足を最大化しようとしています。
 具体的に言いますと、こうしたIT活用の常態化により、企業は経営環境の変化に適応する利益重視の収益改革に向けて、自治体は活力ある地域社会を創出するサービス改革・地域改革に向けて、個人は快適な生活と自己実現を成し遂げるライフスタイル改革に向けて、取り組んでいます。
 そもそも、ITは、社会に散在する大量の知識や情報を瞬時に集積・交流させ、新たな価値を創出していく知識社会への進化をもたらします。価値は知識から生まれ、知識流通は価値流通につながるため、ITがサポートするこの知識社会こそが、経済社会の活力や多様性のある地域を創造していくと言えます。
 今後、ITはさらに進化し、ブロードバンド化、IPv6、情報家電などの端末の高度化、ICタグなどの先進技術により、「いつでも、どこでも、誰(何)でも」ネットワークに接続されるユビキタス社会が到来しつつあると考えています。
 ユビキタス社会においては、人、モノ、情報をはじめ、それぞれに属する多種多様な対象までの個体識別と状態把握が可能になり、これまで“ 見えなかった” ものが“見える”ようになるなど、IT革命がさらに進化した『デジタルID革命』が興り、それがIT の活用範囲を広げ活用内容も高質化し、これまでにない便利で豊かな社会が実現されます。
 このユビキタス関連市場は、2010年には「約88 兆円市場」に成長するとも予測されており、まさにIT利活用における光と影の両面に対応したソリューションサービスへのニーズは高まる一方であると言えるでしょう。

“サービス・インテグレーション”
によるソリューションを提供

―その状況下で、御社はどのように取り組んでいくおつもりですか。

大竹 NTT西日本は、ソリューションビジネスにおいて、『Wit Solution(ウイットソリューション)』という基本コンセプトのもと、お客様の抱える様々な課題を解決するサービスを提供し、経営革新や新たなビジネスの開拓、そして、豊かな社会の実現に貢献しています。
 また、NTT西日本は、お客様の経営の全体最適に向けて、お客様起点に立って、お客様に満足していただける様々なサービスをトータルで提供する“サービス・インテグレーション”を基本にソリューションビジネスを展開しています。そして、その実践には、お客様のパートナーとして、上流工程の意思決定プロセスからアプローチして、経営課題、社会課題、個々(個人)課題などの解決に向けたコンサルティングを行い、さらに情報通信システムの提案・構築、運用・保守まで、グループ各社とも連携しトータルでサービスを提供することが重要です。
 また、NTT西日本のトータルソリューションは、これまで情報通信分野において培ってきた高度な技術力と豊富な実績・ノウハウやNTTグループの総合力などを背景に、SI、NI、MIの3つの分野を機軸に安心・安全・信頼あるサービスをトータルに提供しています。まず、SI(システム・インテグレーション)では、情報機器、通信機器及び周辺機器などによりお客様に最適なシステムを構築します。次にNI(ネットワーク・インテグレーション)では、高度化・多様化するネットワークサービスをお客様にとって最適な形で選択し提供します。そしてMI(メンテナンス・インテグレーション)では、SI及びNIでお客様に提供するネットワークシステム全体をお客様に代わって運用保守します。

―御社にはソリューションブランド「prosol(プロソル)」シリーズもありますね。

大竹 NTT西日本では、公共系から企業系まで各市場分野に対応したNTT西日本の取り組みのコンセプトとそれを具体的に実現する様々なソリューションを体系化したソリューションブランド「prosol*」シリーズを展開しています(図1参照)。簡易なパッケージ型SIとオーダメイド型SI のメリットを融合したサービスで、柔軟性と機動性に富み、低コストで短期間に、SIを展開できることが強みとなっています。なお、「prosol」シリーズは、今後も様々な分野に対して充実拡大していく予定です。



       図1 「prosol」シリーズのソリューション体系

―今後のソリューション活動の方向性をお聞かせ下さい。

大竹 現在、NTT西日本では、「prosol」シリーズなどを活用しながら、電子自治体ビジネス、セキュリティビジネス、ネットワークSI、民需ビジネス、企業アライアンスの充実・推進による新規市場の開拓などを柱にビジネスを推進しています。具体的な地域市場への展開に関しては、NTT西日本がサービスを提供するエリアが、東海から九州まで市場が分散しているため、NTT西日本各支店とNTTマーケティングアクトやNTTネオメイトの各地域会社などのグループ会社などと連携し、さらには協力会社(ベンダーなど)と協業して、各地域のお客様に適したサービスの提供を徹底して行うこととしています。そうした地域に密着して現場力を発揮し、お客様にとって価値あるサービスを提供できることが、NTT西日本の強みだと考えています。
 そして、これからも、お客様起点で考え、「安心・安全・信頼」、「先進技術」をベースに様々な社会問題を解決する「安価・高品質」なサービスを「迅速・柔軟」に展開し、お客様の価値を高め、お客様に感動を与え、地域の発展に貢献し真に豊かな社会の実現に貢献していきます。

―本日はどうもありがとうございました

*「prosol」とはprofessional solutionの略で、さらにsolはラテン語で太陽神をも表し、
「IT時代のビジネスを明るく照らすプロフェッショナル」という意味を込めている。






Copyright:(C) 2004 BUSINESS COMMUNICATION All Rights Reserved