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 【NTT 西日本】 フレッツ上でイーサネットVPNを実現する IPカプセリング機器の共同開発について NTT西日本は、中小規模オフィスのブロードバンド化ニーズに対応するため、フレッツアクセスサービスを使ってイーサネットVPNを実現するIPカプセリング機器を、株式会社フジクラと共同で開発した。本機器は、株式会社フジクラが商品化（Flebo＊：図１）し、10月１日より販売を開始している。 ＊Flebo：フジクラ?で申請中の登録商標  図1 Flebo ■背景 業務の一層のIT化に伴う、業務アプリケーションの増加、多様化に合わせて、オフィス間のブロードバンド化が急速に進展しており、IP−VPNサービス、広域イーサネットサービス等の、高速大容量ネットワークサービスの導入が急速に進んでいる。特にネットワーク設計の容易さ、拡張性の高さから、広域イーサネットサービスに注目が集まっている。また大規模拠点から、中小規模拠点へのブロードバンド化の広がりにより、より低コストな企業ネットワークの需要も急速に高まっている。このような状況の中、NTT 西日本は、フレッツアクセスサービスを用いて、低コストでかつ簡易にイーサネットVPNを構築できる、IPカプセリング機器を株式会社フジクラと共同で開発を行った。 ■特徴 （1）低コストなイーサネットVPNの実現 Fleboを、フレッツ・グループ、あるいはフレッツ・オフィスと組み合わせて使用することにより、離れたオフィスのPCをあたかも同一のLANに収容されているかのように扱うことのできる、所謂、イーサネット−VPN環境を低コストで実現可能である。イーサネットVPNであるため、上位プロトコルフリーであり、IP以外のSNAやAppletalk、IPXなどのプロトコルにも対応している。またWindowsファイル共有等、通常のLAN環境で利用される仕組みも、離れた拠点間で利用が可能である（図２）。  図2 利用イメージ （2）高スループット 従来のルータでは通常ソフトウエアで行われていたIPカプセリングの処理を、ハードウエア化することにより、高い処理能力を実現、WAN側のワイヤースピードまでの能力を発揮する。また、ショートパケット転送時でもスループットの低下が殆どなく、TV会議等の映像配信にも対応する。 （3）簡単な操作設定 機器の操作のためのインタフェースとして、Ether ポートとIrDAの２種類をサポート。EtherポートにPCを接続し、ブラウザを用いて簡易に設定が可能。また、携帯電話の赤外線通信機能を利用した設定も可能となっている。設定内容は、一般のルータと比較して少なく、フレッツアクセスサービスの知識程度を有していれば熟練者でなくとも操作が可能となっている（図３）。  図3 画面イメージ また網側の回線状態については、PCを用いることなく、機器前面に実装された３つの状態表示ランプで容易に確認できるなど、運用時の保守性にも考慮した作りとなっている。 （4）遠隔操作対応 同一VPN内であれば、遠隔にあるPCからも遠隔操作が可能である。 （5）簡易な優先制御 機器背面に実装されたハードウェアスイッチをONとするだけで、ポート優先機能（LAN側の特定のポートに入力されたフレームを他ポートに入力されたフレームより優先してWAN側に送出する機能）を動作させることが可能。音声・映像など、パケットロス、遅延に弱いアプリケーションのデータを他のベストエフォートデータ通信より優先してWAN側へ送出することが可能である。 （6）セキュアな通信 ベースとなるフレッツグループサービス、フレッツオフィスサービスのもつセキュリティに加え、対向するFleboの設定データが相互に一致しないと通信ができない仕組みを採用している。
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