【NTT 西日本】

広島銀行様、勘定系・情報系・音声系
ネットワークの統合を実現


 NTT西日本は、最先端のネットワークサービスとして、中国地方随一の規模を誇る広島銀行様の全拠点(約200カ所)を広域イーサネットで接続し、2004年10月の本格稼動を実現した。

■概要

 広島銀行様は、2003年1月に基幹システムを刷新して以来、トラフィックが急増し、回線容量や通信コストの見直しをはじめ、より信頼性の高いネットワークの構築を検討していた。
 そこで同行は、以前からネットワーク構築などを担当していたNTT西日本が提供する、「ワイドLANプラス」をはじめ、4種類の広域イーサネットを組合せ、マルチキャリアで導入した。
 西日本の地方銀行で勘定系・情報系・音声系を光ネットワークで完全に統合したのは同行が初めてとなり、これにより、

・回線容量は8〜30倍に拡大

・映像系等、広帯域を必要とする業務にも耐えうるインフラ構築を実現している。


 また、旧システムからの移行の際には、システムのカギとなる勘定系システムへの影響を踏まえ、変更部分をできるだけ最小化するなどの工夫がされた。


            ネットワーク再構築の狙い

■通信コストを大幅に削減しながらも通信品質を確保

 広島銀行様の大部分の拠点が広島県内にあるという特色を活かし、サービス領域が限定されるものの、割安になる複数のWANサービスを組・既設設備の有効活用が可能・簡単かつスピーディーな導入み合わせることにより、年間の通信コストは3割も削減された。メインで使用しているNTT西日本の「ワイドLANプラス」は、県内の拠点接続に採用されている。「ワイドLANプラス」の中継にはNTTネオメイトの「AQStageBB」を用いバックアップ機能も実現。さらに、LAN環境を含めたネットワークの監視も強化されている。
 また、通信品質を確保するため、広域イーサネット内で勘定系と情報系・音声系をレイヤー2レベルで分離し、業務トラフィックごとにそれぞれ帯域制御と優先制御を実施するなど随所にQoSが施されており、最も重要な勘定系の通信には1Mb/sの帯域が確保されている。情報と音声は残りの帯域を共有しているが、通話品質を確保するための音声トラフィックが最優先に設定されている。

■今後の展開

 今後もNTT西日本は、音声系としてIP-PBXやIPセントレックス、映像系システムではTV会議、e ラーニング、顧客からのテレビ相談システムなど、広島銀行様とともに、さらなるネットワークシステムの冗長性と総合的なコスト削減などを検討していく。


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