【NTTアイティ】 最新音声合成技術を導入したアナウンス代行サービスとオペレーター協調応答サービスのASP提供を開始 NTTアイティは、最新の音声合成技術によるアナウンス代行サービスと、コンピュータによる自動応答機能によるオペレーター協調応答サービスを平成16年12月より開始した。これらのサービスは、昨年実施した株式会社ローソンチケット、日本電信電話株式会社、NTTアイティの3社による共同実験「チケット情報自動アナウンスサービス(愛称:チケアナ)」の結果を踏まえ、商用サービスに至ったもの。 ■開発の背景と目的 商品販売や各種コールセンターでは、受電率の向上とオペレーター稼働の効率化が急務となっている。NTTアイティでは、こうした課題を解決するため、問い合わせに対する回答をあらかじめアナウンス代行サービスで作成してデータベースに蓄積。オペレーター協調応答サービスにより、問い合わせに自動で回答するサービスを開発した。 これらのサービスは、NTT研究所が新たに開発したコーパスベース*1テキスト音声合成技術「Cralinet(クラリネット)」を基盤に、NTTアイティが従来より開発・提供している音声情報サービス「Vシリーズ」(http://www.v-series.jp/)をもとに独自開発したもの。 肉声に限りなく近い音声品質と、精度の高い読みアクセント付与を実現している。 (*1)コーパスベース 大量かつ多様な音声素片データ(コーパス)を利用すること、またはコーパスを収めたデータベースを利用すること。特に音声合成では、数時間から数十時間の音声を収めた音声データベースを利用して音声合成を行うことを示す。 ■サービスの概要と特長 (1)アナウンス代行サービス Webによる手軽で高品質な音声作成サービス。インターネット経由で専用サーバにアクセスし、ブラウザまたは専用ソフトウェアにテキストを入力するだけで簡単に音声を作成することができる。作成した合成音声はその場で試聴可能で、WAVE形式ファイルとして保存することにより音声応答サービスなどの各種コンテンツに利用できる。 ASP提供により、設備の構築・保守・メンテナンス費用が不要。手軽で高品質な音声合成サービスを安価で実現した。 (2)オペレーター協調応答サービス システムとコールセンターのオペレーター間の相互的な音声案内を実現する機能。お客様からの問い合わせは、Vシリーズが提供する音声応答プラットフォームで一次受け付けし、オペレーターの介在が必要な問い合わせは、コールセンターのCTIシステムに転送される。このとき、あらかじめ登録されている回答音声の複数候補がオペレーター画面に表示され、オペレーターが適切な回答音声を選択すると、音声応答装置から音声が自動再生される。 問い合わせ1件あたりの応対時間の短縮による受電率の向上に加え、履歴に応じた適切な応対で、きめ細かなサービスの提供を実現。さらに、Vシリーズが提供する音声応答プラットフォームとの連携により大規模な設備投資が不要。従来に比べ、安価で短期間のシステム構築が可能となる。 ■提供価格
|