【NTT 西日本】 農業・農村地域活性化トータルソリューションブランド 「A.prosol」(エープロソル)の展開について NTT西日本では、公共系から企業系まで様々なお客様ニーズに対応するソリューションを体系化したソリューションブランド「prosol(プロソル)シリーズ」を展開していますが、この度、農業関連業界の各種業務をIT化し、農村地域の活性化をサポートするトータルソリューションブランド「A.prosol」(エープロソル)※ 1 を平成1 7年3月9日(水)から新たに展開しています。 また、「A.prosol」のソリューションとして、新たに3つのメニュー(図1 参照)を同日から提供開始しています。 図1 新たなソリューションメニュー ■背景 昨今の農業を取り巻く環境は、国内外を問わない産地間競争の激化、「食」の安全・安心や健康志向といった消費者ニーズの多様化など大きく変化しており、JAグループ様などの生産団体や農業に関連する公共団体などでは、農業経営の効率化・高度化による生産性の向上、農業収益の拡大が喫緊の課題となっています。 こうした中、ITは、生産や流通の効率化・高度化や各種情報の活用など、農業経営を最適化するための極めて有効な手段であり、ITを多面的かつ積極的に導入・活用していくことが必要不可欠になっています。 また、「食料・農業・農村基本法」※ 2では、国土や自然環境の保全などの多面的機能※ 3の発揮、農地・水・担い手等の生産要素の確保など、日本の農業を取り巻く課題は農業という産業の枠組みを越え広範囲に拡がっており、その解決のためには農業を支える地域全体の活性化が必要不可欠になっています。 このような状況の中、NTT西日本では、ITを活用することで、生産者や生産団体の業務を効率化するとともに、「食」の安全・安心の確保、消費者への情報発信やニーズの把握による販路の拡大など農業経営の最適化はもとより、農村地域の生活環境の向上、都市と遜色ない情報通信基盤の整備など、地域全体の活性化まで捉えた広い視点での課題解決が必要であるという認識のもと、これまでお客様のご要望に対して提供してきた農業関連業界向けの各種ソリューションを体系的に整理し、地域密着型の体制で提供する新たなソリューションブランド「A.prosol」を立ち上げることにしました。 ■概要 「A.prosol」は、JAグループ様や農業に関連する公共団体など農業関連業界向けに最適なシステムやサービスを提供するソリューションを総称するブランドであり、生産者、生産団体、公共団体、消費者、地域社会をつなぐレゾナントコミュニケーションを実現することで、農業および農村地域の活性化をサポートします。 「A.prosol」は、以下の3つのソリューションに体系化し、それぞれに対応した19のソリューションメニュー(図2参照)を提供します。 1.JA ソリューション JAグループ様の基幹事業に特化したソリューションで、業務の効率化・スピード化を実現します。 2.アグリビジネスソリューション 「食」の安全・安心の確保や、生産性の向上、収益の拡大をサポートする農業業界全般のIT 化を実現します。 3.農村地域活性化ソリューション 国の「e−むらづくり計画」※4に沿った情報基盤の整備など農村を含めた地域全体の活性化をサポートします。 また、ソリューションのラインナップは、お客様のご要望に応じて個別にカスタマイズするSI ソリューションメニューと、あらかじめパッケージ化したイージーオーダー型ソリューションメニューを用意することで、大規模から小規模なシステム、また、独自性の強いシステムから汎用性の高いシステムまで、幅広く柔軟にお応えします。 図2 「A.prosol」のソリューション体系 ■特長 (1)農業が抱える広範な課題を解決する幅広いソリューションを提供 業務効率化や経営分析などJAグループ様の基幹業務支援から、電子商取引、市況や気象など各種情報の利活用、トレーサビリティ、農村地域における情報基盤整備など、農業関連業界における様々な課題を解決するソリューションメニューを取り揃え、ご要望に応じて組み合せることで、最適なシステムをご提供します。 (2)農村地域をカバーする地域密着の営業体制 西日本各地にサービス拠点を持つNTT西日本グループの企業特性を最大限に発揮し、地域事情に精通した営業体制で、システムの設計・構築から運用・保守までをトータルにサポートします。 (3)NTT 研究所との連携による最先端技術の応用 NTTグループでは、NTT環境エネルギー研究所によるセンシング技術※ 5を用いた環境保全型農業※ 6やユビキタスなど最先端技術の活用について、幅広く研究開発を行っています。これらNTTグループが有する高度な技術を応用・具現化しご提供します。 ■今後の展開 教無線ICタグを用いて、農地への鳥獣の接近をセンサーが自動的に検知し、関係者に電子メールなどで通報するシステムを平成17年度中に提供開始する予定です。 ※1 「A.prosol」(エープロソル) 「Agribusiness professional solution」の略で、JAグループ様や農業に関連する公共団体など農業関連業界向けのトータルソリューションブランドのこと。 ※2 「食料・農業・農村基本法」 平成13 年11月に制定された21世紀における食料・農業・農村政策の基本指針を定めた法律。「食料の安定供給の確保」「多面的機能の十分な発揮」「農業の持続的な発展」「農村の振興」の4 つを基本理念として掲げている。 ※3 多面的機能 農村が食料の生産の場としての役割を担うだけでなく、国土の保全・水源のかん養・自然環境の保全・良好な景観の形成・文化の伝承などを行うこと。 ※4「e−むらづくり計画」 平成15年7月に制定された農山漁村の情報化のための基本方針。農山漁村において、情報基盤と多様な農山漁村情報システムの整備を行い、IT活用して「農林漁業の振興」「農山漁村の活性化」「都市と農山漁村の共生・対流」などを推進することにより、魅力あるむらづくりを目的としている。 ※5 センシング技術 音波や電波などを利用した各種センサーに関する技術のこと。農業のIT化には不可欠な技術要素。 ※6 環境保全型農業 農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和などに留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業のこと。
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