日立製作所
基幹系Linux システムの高信頼化を支援する
「Linux 信頼性強化サービス」を提供
日立製作所情報・通信グループは、基幹系システムへの適用が本格化しているLinuxに関し、Linuxシステムの高信頼化を支援する「Linux 信頼性強化サービス」の提供を10 月1日から開始する。本サービスは、2005 年年4月からUFJ銀行の基幹系Linuxシステムに対して提供しているシステム信頼性強化サービスを母体としたもので、障害解析ツールの適用やソースコード解析、Linuxの問題修正モジュールの提供などにより、基幹系Linuxシステムの高信頼化を支援するものである。
日立は、これまでUFJ銀行への信頼性強化サービス適用を含め、システム高信頼化のためのノウハウの蓄積を進めてきた。今回の「Linux信頼性強化サービス」は、これらの取組みに基づき、市場におけるLinuxシステム高信頼化へのニーズに対応するサービスとして提供するものである。本サービスの特徴は次のとおり。
- ◆資料取得ツールの適用により効率的な障害解析を実施し、原因究明を迅速化:
- Linux のOS障害発生時に、日立が開発した解析資料(メモリダンプ) 取得ツールLinux Tough Dumpを適用し、障害解析の効率化を図る。
- ◆ OS ソースコードの高度な解析などにより、迅速な障害対応を実施:
- OSのソースコードに精通した技術者が障害解析、性能問題の解析などを行い、Linux修正モジュールが存在しない場合は、新たな修正モジュールの作成・提供や運用回避策の提示を行う。ソースコード解析時は、UFJ銀行への適用を通じて蓄積した解析ノウハウも活用し、障害対応の迅速化を図る。