ユニアデックスでは、NTTドコモのFOMA／無線LANデュアル端末「FOMA N900iL」を、NTTコミュニケーションズのIPセントレックスサービス「.Phone IP Centrex」と接続できるようにした「AiriP（アイリップ）ワイヤレスIP電話ソリューション－マルチキャリアセントレックス対応－」を11月１日より販売開始している。

同社では、本ソリューションにより、FOMA N900iLに地域性を意識しない050番号を割り当てることを可能にした。これにより、利用企業は“社員生涯One Number”化が実現可能となり、さらには今後のトレンドになると予測されているFMCにもシームレスな対応が可能となるとしている。地域を越える人事異動が多い企業などでは、対外的には050で始まる電話番号だけ公開しておけば、地域に依存する03－××××や06－××××などで 始まる番号を変更する必要がなくなり、作業コストも不要になる。IPセントレックスサービス本来の特徴であるコスト削減も可能である。

従来、IPセントレックスサービスと接続し050による受発信を行うことは、企業のSIPサーバ側 に、特殊な翻訳機構が要求されるため、コストも増大することから実現していなかった。同社が販売開始した「AiriPワイヤレスIP電話ソリューション－マルチキャリアセントレックス対応－」では、従来からワイヤレス IP電話ソリューションで使用していたネクストジェン製SIPサーバ「NX-E1000」にマルチキャリアセントレックス対応用ソフトウェア「NX- E1010」を追加するだけでこの050受発信を実現している。同社では、今回の機能強化によりワイヤレスIP電話ソリューションの拡販を図るとともに、複数のIPセントレックスサービスとの接続を検討していくとしている。