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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

高性能と低消費電力を両立した
地球環境にやさしい新サーバ
「Sun Fire CoolThreads サーバ」製品群を発売

サン・マイクロシステムズ


サン・マイクロシステムズは、同社が新開発したUltraSPARC T1プロセッサ(開発コード名:Niagara)を搭載した「Sun Fire CoolThreadsサーバ」製品群を発表し、2005 年12 月から「Sun Fire T1000」と「Sun Fire T2000」の2機種の販売を開始した。

Sun Fire T1000(上)とSun Fire T2000(下)
Sun Fire T1000(上)とSun Fire T2000(下)
UltraSPARC T1 プロセッサ
UltraSPARC T1 プロセッサ

Sun Fire T1000/T2000 は、1チップで最大32 スレッドを実行可能なUltraSPARC T1プロセッサを1個搭載した新ラックマウント型サーバである。Sun Fire T1000 は、高さが1 ラックユニット(RU :約4.4cm)の筐体で、最大16ギガバイトのメモリおよび80GBの内蔵ディスクを搭載(最大1台)。一方Sun Fire T2000は、2RUで最大32GBのメモリおよび73GBの内蔵ディスクを最大4台搭載している。

サン・マイクロシステムズが新開発したUltraSPARC T1プロセッサには、高性能と低消費電力を同時に実現する同社独自のCoolThreadsテクノロジーが採用されている。例えば、最大8つの「コア(演算ユニット)」が搭載され、各コアで4つのスレッド(計算処理の単位)を実行することが可能である。各コアとチップ上の2次キャッシュメモリーは、134GB/秒の帯域幅を持つクロスバーにより相互接続されているため、スループット性能(単位時間内で行う仕事の総量で計る性能)が劇的に向上された。このような特長を持つUltraSPARC T1プロセッサは、シンプルな構造のコアを多数集積するというアプローチにより、73ワットという低消費電力を実現し、電力供給の確保、空調設備の増強、設置スペースの不足といった企業の情報システムが抱える問題を解消した。

UltraSPARC T1プロセッサの設計思想は、より高い動作周波数、より多い機能、より大きなキャッシュ等を追求するという、従来型プロセッサの設計思想とは正反対のものである。従来型のプロセッサには、アプリケーション特性に対する最適化のためのアプローチやスループット性能向上に役立つ機能の実装はなく、プロセッサ内の局所的な「速さ」だけを追求していた。その結果、アプリケーションの部分的速さには寄与するものの、ネットワーク・アプリケーションに対する最適なアーキテクチャとはいえず、一方でその消費電力は増大の一途を辿っていた。今日、市場では様々なネットワークベースのアプリケーションが使用されているが、その多くは、ユーザー数、アクセス数、トランザクション数の増加に対しての追従性が重要であるため、アプリケーション性能評価の基準としてはスループット性能が適切である。UltraSPARC T1プロセッサは、これらのアプリケーションの特性を解析し、スループット性能の飛躍的な向上と低消費電力の両立を目的として開発された。

Sun Fire CoolThreadsサーバに搭載されるUltraSPARC T1プロセッサには、4コア、6コア、8コアの3種類があり、必要とされる性能レベルや拡張性、冗長性に応じて、最適なモデルを選択することが可能である。なお、オペレーティングシステム(OS)はSolaris 10 に対応している。

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