NTTグループのソリューションガイド

ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

光ブロードバンドを用いた街頭公開ラジオ生放送トライアル

~新たなメディアミックスプロモーションの確立~

NTTレゾナント

概要

NTTレゾナント株式会社(以下、NTTレゾナント)は大型街頭ビジョンの運営を行っている株式会社キューフロント(以下、Q-FRONT)との協業により、FMラジオ局のJ-WAVE81.3にて毎週日曜13時から生放送されている人気番組「SAPPORO BEER TOKIO HOT 100(ナビゲーター;クリス・ペプラー)」のスタジオからの映像を光ブロードバンドで、国内最大級の街頭ビジョン“渋谷Q’sEYE”にて街頭公開生放送中継トライアルを2006年1月22日より実施している。

図1 ISIL-BOX
図1 ISIL-BOX

(市販のビデオカメラとマイクを利用して標準テレビ並みの品質での双方向コミュニケーションを可能とする。)

本システムは、六本木のJ-WAVEスタジオと渋谷Q-FRONTをNTT東日本が提供するBフレッツ回線を利用し、NTTサイバースペース研究所が開発したハードウェア映像コーデック(ISIL-BOX※図1)にてP2P接続を行い、MPEG2/30fpsの高品質映像で約0.2秒の遅延に抑えたリアルタイム映像にて中継するというものである。

背景

図2 中継模様
図2 中継模様

従来、街頭ビジョンでの屋外広告は、広告主から受け取った配信対象となる映像コンテンツ(DVD、βカム等)を事前に編成し配信を行っている。しかし、広告主のニーズ多様化により、エンドユーザーへリアルタイムに訴求できるライブ中継を用いた広告の要望が高まってきている。

現在、街頭ビジョンなどにリアルタイムでコンテンツを中継する方法としては衛星や無線技術が使われているが、悪天候やビルの陰になった際の画像の乱れ、中継車の手配などの手間があった。

一方、ラジオ業界では通信と放送を融合した新たなメディアのあり方が求められおり、一部ではインターネットとの連携は実現しているものの、TVとは異なり、視覚的にリスナーへリアルタイムに訴求できる媒体との連携は実現できていなかった。

本トライアルにてISIL-BOXを使うことにより、Q-FRONTにおいては、光ブロードバンドを利用したライブ中継配信(リアルタイム広告)の取り扱いを簡易に実現させ、J-WAVEにおいては、生放送番組と連動した視覚的な番組宣伝を実現することが可能となった。

図3 イメージ図
図3 イメージ図

今後の展開

NTTレゾナントは、新たなサービスの開発と利用シーンの開拓を通じて、映像コミュニケーションの市場の発展に努めている。また本トライアルのような通信と放送の連携による新たなサービス市場開拓についても積極的に進めていく予定である。

お問い合わせ先

NTTレゾナント株式会社
コミュニケーション事業本部
営業推進部  野上貴充・谷口康忠
TEL:03-3517-8501

NEWS(2006年3月)

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