電子透かしを利用し、フィッシング詐欺から情報を守る
「PHISHCUT(フィッシュカット)」を販売開始
~フィッシングサイトへの個人情報送信を防止~
NTTコムウェア
NTTコムウェアは、電子透かし技術(※)を利用したフィッシング対策ソリューション「PHISHCUT(以下、フィッシュカット)」の販売を開始した。偽装Webサイトを利用したフィッシング詐欺から個人情報を守ることができる。
販売の背景
実在する銀行などの金融機関を装ってメールを送付し、メール受信者を偽装のWebサイトに誘い込み、利用者ID、クレジットカード番号などの個人情報を入力させて盗み出すというフィッシング詐欺が米国を中心に増えている。日本においてもフィッシング詐欺事件が発生しており、今後増えると予想され大きな社会問題になりつつあり、インターネットバンキングをはじめWeb利用者はこのような詐欺から個人情報を守る対策が急務となっている。NTTコムウェアでは、この問題の重大さを早くから認識し、「フィッシュカット」の開発を進めていた。
機能概要
「フィッシュカット」は、金融機関やインターネットバンキング、ショッピングサイトなどのWebサイトに電子透かしを埋め込み、利用者がこれらのWebサイトを利用し利用者IDやクレジットカード番号などの個人情報を送信する場合に、送信先のWebサイトが本物かどうかを判断するシステムである。NTTコムウェアが提供する「認証システム」があらかじめ電子透かしに埋め込まれた情報とWebサイトの情報を比較検証する。その結果、電子透かしのある正しいWebサイトであれば情報を送信し、フィッシングサイトの疑いがあるWebサイトの場合はブラウザに警告を表示して、送信を中止させる。
判定の結果が偽のWebサイトの場合には、送信を保留し、正規のサイトであれば送信を行います
PHISHCUTのしくみ
構成と特徴
「フィッシュカット」は、Webサイトに埋め込む「電子透かし」、「ブラウザ端末に必要な専用ソフトウェア」、「認証システム」の3つで構成される。Webサイトでは、認証システムから入手した電子透かしをWebサイトに設定し、正規のWebサイト情報を登録する。特別な装置などを用意するが必要なく、簡単に導入することが可能だ。また、利用者側では認証システムから専用のソフトウェアをダウンロードするだけで準備は完了する。
さらにダウンロードした専用ソフトウェアにあらかじめ重要な情報を登録しておけば、電子透かしのないWebサイトへ送信する場合に、情報を送信するかどうかを選択する警告を表示することが可能である。
今後の展開
日本国内で今後さらに増えると予想されているフィッシング詐欺から利用者の個人情報を守ることを目的に、銀行をはじめとする金融機関へ展開する。
【商品ホームページ】
http://www.nttcom.co.jp/phishcut
【用語説明】
- ※電子透かし技術
- 画像・動画・音響データなどに、人間が知覚できないような情報を埋め込む技術で、著作権情報を埋め込むために利用されることが多い。
NEWS(2006年5月)
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