NTTコミュニケーションズ（以下、NTT Com）とユーシーカードは、クレジットカード加盟店（以下、「加盟店」）におけるクレジットカード決済処理に関わる通信のブロードバンド化と、それに伴う業務の効率化などを趣旨として、平成18年6月より共同でテストマーケティングを実施する。

テストマーケティング企画の概要

一般的に行われているクレジットカード取引処理用端末（以下、CCT端末）を用いたオンライン決済処理に関して、ADSLを用いたブロードバンドIP通信による高速化を実現し、業務の効率を高めるような仕組みをUCカードの加盟店に対して提供し、検証を実施する。

参加加盟店には、近年普及の進むICカード型クレジットカードの利用が可能なCCT端末を設置し、既存の電話回線を重畳利用したADSLによるブロードバンド接続サービスを提供する。

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これにより、各加盟店では以下のようなメリットが期待できる。

• 決済処理の高速化による店舗の業務効率の向上
• 決済処理用とインターネット接続用の回線を共用することによるオンライン処理を含む通信コストの削減・IP電話の利用による通話コストの削減

本サービスでは、平常時にはクレジットカード決済の情報処理センタと閉域網を介してセキュアなIP接続通信を行い、IP通信不能時には自動的に電話網へ迂回接続して決済処理を行う。

また、提供に向けた参加加盟店への対応支援や提供開始後のオンサイト保守対応も実施する。

実施期間

平成18年6月下旬～9月30日（予定）。

検証内容

主な検証内容を以下に示す。

• 加盟店が得られる効果・影響度の検証（利便性、業務生産性、コスト削減、その他）
• ビジネスモデル構築上の改善点の抽出
• システム運用面における課題の抽出

協力参加企業

本実験では、クレジットカード決済の情報処理センタとして、ジー・ピー・ネットが協力参加する。

ADSLサービス及び電話網に迂回するダイヤルアップ自動接続機能などに関して、アッカ・ネットワークスが技術協力を行う。

また、本実験で提供するCCT端末に関して、アイエヌエス・ソリューションが技術協力などを行う。

今後の展開

NTT Comは、本実験の検証結果から加盟店の詳細なニーズを把握するとともに、関連業界・事業者との協業ビジネスモデルの構築及び機能拡充や認証の新たな仕組みなどセキュリティ強化も視野に置いた商用化検討を行う。

また、UCカードは、検証結果から加盟店のニーズや得られた効果などを精査することで、加盟店サービスのより一層の向上を実現できる協業ビジネスモデルの検討などを行う。

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なお、本サービスは、平成18年６月７日～９日に開催された「INTEROP TOKYO 2006」のNTT Comブースにおいて、「クレジットカード加盟店向けブロードバンド・パッケージ（仮称）」として参考出展した。