光コネクタの研磨工程を大幅に短縮簡略化
「現場作業用単一工程光コネクタ研磨機POP-411」の販売を開始
NTTアドバンステクノロジ
NTTアドバンステクノロジは、これまで多工程で煩雑かつ技術スキルが必要であった光コネクタ端面の研磨工程を大幅に短縮簡略化し、スイッチ一つで全研磨工程を実行できる「現場作業用単一工程光コネクタ研磨機POP-411」をNTTマイクロシステムインテグレーション研究所およびNTTフォトニクス研究所と協力して開発し、2006年11月より販売を開始した。
背景
光コネクタの組立工程の重要な要素である研磨工程は従来3工程で行われ、各工程間で研磨フィルムの交換・洗浄等の作業が必要であり、作業時間が掛かるだけではなく煩雑であった。また、洗浄等にはある程度の経験(スキル)が必要であり、光配線施工者の研磨技術への抵抗感を生み出す要因となっていた。
今回、販売を開始した研磨機は、光コネクタ端面の研磨作業を一括し、一工程で終了させることができる。本製品は、煩雑な作業や技術の熟練を必要としないため、誰もが簡単に光コネクタの研磨が行えるようになり、広い適用範囲が考えられる光コネクタの現場組立の普及が期待される。
製品概要
本製品の最大の特長は、新たなコンセプトの加工技術により研磨工程を単一化している点である。全研磨工程をスイッチ一つで実行でき、非常に簡単な操作でフェルール端面仕様を満たす仕上がりを高い歩留まり率で実現している。
本製品は、SC形光コネクタ用ジルコニアフェルールを対象として、低反射PC研磨およびAPC研磨が可能である。既に提供を開始している、光コネクタ組立用瞬間接着剤「AT8816」を用いて、現場で光ファイバを接着したフェルールの研磨や、工場において多端子光モジュールを組み立てる際に1端子のみ再研磨が必要な場合など、簡単な工程で短時間に研磨を行う場合にも適した製品である。
技術的ポイント
従来の研磨技術は、前処理の後に3工程の段階を経て、研磨する方法であった。本製品では、連続的に粗加工、仕上げ加工を行うメカニズムを採用している。さらに、ファイバをフェルールの基部で割断する方法で前処理を改善し、研磨フィルム、研磨スピード、接着剤の最適化により研磨工程の単一化に成功している。
図1 加工工程
- ◆価格
- 研磨機本体および標準セット治具 499,800円(税抜:476,000円)
- ◆形状
- 160mm(高さ)×86mm(下部直径)1.4kg(重量)
- ◆対象光コネクタ
- SC形光コネクタ、 MU形光コネクタ(2007年1月対応予定)
お問い合わせ先
NTTアドバンステクノロジ株式会社営業本部 市場開拓統括営業部
光コネクタ研磨機担当
TEL:0422-47-8213
FAX:0422-79-6333
E-mail:opt-sales@ntt-at.co.jp
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