NTTコムウェアの「デジタルペンゲートウェイ」を利用し、教育機関での実証実験を開始
-高速で安定した複数デジタルペンデータの集約機能により、学習者の筆記を活用したインタラクティブ集団参加型授業に貢献-NTTコムウェア
NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:今井 郁次、以下NTTコムウェア)が開発し、NTTコムウェア東海株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:中川 徹、以下NTTコムウェア東海)が商用化した「デジタルペンゲートウェイ」システムが、国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市、学長:潮田 資勝)知識科学研究所國藤研究室(以下、國藤研究室)の「生徒参加型授業支援システム」研究グループに採用された。
國藤研究所の研究グループでは、今年の2月末から、生徒参加型授業の効果を検証するために「デジタルペンゲートウェイ」を利用した授業システムの実証実験を高校などの教育機関で開始する予定だ。
採用の背景
國藤研究室のグループでは、文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「新世紀型理数系教育の展開研究」に「創造性を育む実世界志向教育支援システムの研究」として参加しており、集団授業において個々の学習者の活動を集約し積極的に教師にフィードバックする「生徒参加型インタラクティブ授業」について研究を行っている。
これまでは、超音波方式のペン(*1)とPDAを生徒に配布し、PDAの無線通信機能を利用した方法で実証実験を行ってきたが、PDAとペンのセンサー部をケーブル接続する作業や、プリント用紙を交換するたびに行う位置合わせなどが生徒の負担になっていた。これらを解決するため、接続作業が不要で、複数枚のプリントを自動的に認識できるアノト方式デジタルペン(*2)と、NTTコムウェアの「デジタルペンゲートウェイ」が採用された。
「デジタルペンゲートウェイ」は、無線通信を利用し、生徒人数分(約40本程度)のデジタルペンデータの高速かつ安定した集約が可能である。
デジタルペンゲートウェイの概要
「デジタルペンゲートウェイ」は、アノト方式デジタルペン専用のアクセスポイント。「デジタルペンゲートウェイ」とデジタルペンの間はBluetoothで通信しており、複数のペンから無線同時通信が可能だ。ケーブルで接続する必要がないため、デジタルペンを自由に持ち運ぶことができ、通常のペンと同様の使い方ができる。教育分野や会場アンケート、お客様窓口業務など、同時に複数のペンを利用する業務に最適だ。
ハードウェアにはNTTコムウェアが開発した超小型Linuxサーバ「L-Box」を用いており、低消費電力、静粛かつ連続運転が可能。また、「L-Box」は非常にコンパクトなサイズなので、設置場所を選ばず持ち運びも容易だ。
今後の展開
「デジタルペンゲートウェイ」は、美術館などの来場者アンケートシステムとしての実績がある。今回の実証実験結果を踏まえ、今後は学校や塾での利用を睨み、教育現場において幅広く活用されるように改善をしていく予定だ。
利用条件に応じた「デジタルペンゲートウェイ」導入のコンサルティングを含むシステムインテグレーションサービスとして、より高度なデジタルペンソリューションへの対応を目指していく。
【用語解説】
- *1:超音波方式のペン
- ペンから超音波を発生させ、紙等に固定した受信機までの超音波の伝播時間からペンの位置を計算し、手書きの文字や絵を入力するユーザインターフェース。
- *2:アノト方式デジタルペン
- ペンに内蔵されたカメラで専用紙に印刷された特殊なドットパターンを読み取り座標を計算し、手書きの文字や絵を記録するユーザインターフェース。
- ※「L-Box」はNTTコムウェアの登録商標です。
- ※その他、記載されている会社名、製品名などは、各社の商標または登録商標です。
お問い合わせ先
NTTコムウェア株式会社研究開発部
インキュベーション担当
TEL:043-211-3590
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