日本-ロシア間光海底ケーブルの建設計画の合意について
NTTコミュニケーションズ
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とロシア大手通信事業者のトランステレコム社(Closed Joint Stock Company TransTeleCom、以下、TransTeleCom)は平成19年2月27日、日本~ロシア間光海底ケーブル(「北海道-サハリン・ケーブル・システム:Hokkaido-Sakhalin Cable System」略称:HSCS」を共同で建設する計画に合意し、両社間で覚書(MoU)を締結した。
HSCSは、NTT ComとTrans TeleComが共同で新たに敷設するもので、北海道石狩市とサハリン州(樺太)ネベルスク市間約500kmを結ぶ、最大640ギガビット/秒の大容量光海底ケーブルである。完成時期は、2007年末を予定している。
HSCSは、TransTeleComが保有するシベリア鉄道沿いの約50,000kmにわたる光ファイバーバックボーンと接続し、日本とロシア・欧州を結ぶ最短ルートとして提供する。これにより、日本・アジアからロシア・欧州向けインターネットバックボーントラヒックを最短ルートで疎通させるとともに、データ通信サービスを利用する多国籍企業のニーズに応える。さらに、既存インド洋経由ルートに加え、通信ルートの多様化を図ることで、地震などの災害時でもグローバルに迂回するネットワークの構築を目指す。
日本-ロシア間ケーブルルート概念図(完成時)
TransTeleComについて
TransTeleCom(本社:モスクワ、社長:Sergey Lipatov)は、ロシア国有鉄道100%出資の子会社で、ロシアに総延長50,000kmにわたるバックボーンケーブルを保有し、高品質な国際通信サービスを提供する、ロシア新規通信事業者の中で最大手の会社。同社の光ファイバー網を利用して、ロシアでの音声通信、IP、データ通信を提供している。
なお、NTT ComとTransTeleComの間では、平成18年10月に国際データ通信に関する包括的協業について合意している。
協業の意義
NTT Comは、企業向けデータ通信でロシア国内最大手のTransTelecomと協業することにより、ロシア国内の提供地域を一気に拡大するとともに、最短のケーブルルートを確保することによって欧州・ロシア-日本間のデータ通信の品質向上を図り、欧州・ロシアへの進出が増加する日系企業の要望に応える。
TransTeleComは、アジア太平洋地域でネットワーク設備やサポート体制を豊富に有するNTT Comをパートナーとして選択し、アジアを中心とした海外におけるサービス提供能力を強化する。
お問い合わせ先
NTTコミュニケーションズ株式会社グローバル事業本部
プロダクトマネジメント部
TEL:03-6800-4502
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