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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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サンプルを利用した簡単な条件入力システム「Tangible-RFID」を開発

-形・色・素材のサンプルを直接読取装置に置くだけで条件に合致する商品を検索-

NTTコムウェア

NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 今井 郁次、以下 NTTコムウェア)は、Tangible技術(*1)を利用した、簡単かつ直感的な情報入力インターフェース「Tangible-RFID」を開発した。

背景

コンピューターへの情報入力は、パソコンのキーボード入力にはじまり、いまや銀行のATMや店頭端末など生活の場において利用シーンが広がっており、子供から高齢者まであらゆる世代の方々が利用している。

しかし、誰もが簡単に操作できるとは言えない状況にあることから、操作しやすいシステムが望まれている。

「Tangible-RFID」の利用例

「Tangible-RFID」では、利用者が入力したい情報を表現したサンプル(RFIDが貼付された模型やプレートなどの物体)を、読み取り装置の上に置くだけでシステムへの情報入力を実現。

たとえば、今回の「Tangible-RFID」を利用した婦人靴検索システムで“黒の革のパンプス”を探したい場合、小さな“パンプスの模型”、“黒いプレート”、“革素材のプレート”といったサンプルをテーブル状のRFIDリーダーの上に置く。するとリーダーがサンプルに付けられたRFIDタグから情報を読み取り、その条件にあった在庫のある靴をモニターに表示。もし探す靴の素材を変えたい場合は“革素材のプレート”を“エナメル素材のプレート”に置き換えると、“黒のエナメルのパンプス”を再び検索し、結果を表示する。

図 「Tangible-RFID」の利用例【婦人靴検索システム】
図 「Tangible-RFID」の利用例【婦人靴検索システム】

更に、NTTコムウェアの裸眼3D映像技術と連携することで、商品の形状などのより詳細な情報が提供可能だ。検索結果として表示された靴の中から希望の商品を、眼前に浮き出た立体的な靴の回転映像で表示でき、眼前に実体があるかのように体験できる。

このように「Tangible-RFID」を利用した検索システムでは、形や素材に対する呼び方の知識がない場合や素材の感触がわからない場合でも、実際見て触ることのできるサンプルの持つイメージがそのままシステムの入力情報として指定できるので、直感的な検索が可能だ。

今までの、タッチパネルやキーボード入力ではなく、物を置くという簡単な操作だけで検索が可能となる。

今後の展開

百貨店などにおける既存商品の検索・リコメンドシステムや、今後はオーダーメード商品のコーディネート支援として、また不動産会社の注文住宅、自動車ディーラーでの車の外装・内装のコーディネート支援など、3D映像技術とあわせて、様々な業種の店舗販売促進ツールとして展開を目指していく。

【用語解説】
*1 Tangible技術
Tangible(タンジブル)とは“実体のある”、“触れて知覚しうる”という意味。MITメディアラボの石井教授が提唱した、全く新しい操作感覚でPCとそれを使う人間とのインタラクティブな関係を創る次世代のユーザーインターフェース技術。デジタル情報に物理的実体を与えることにより、手で直接操作可能なものや、人間の周辺感覚で知覚可能なものがある。
「Tangible-RFID」は、見て触って確かめた物を入力操作に利用するユーザインターフェースである。

お問い合わせ先

NTTコムウェア株式会社
研究開発部
インキュベーション担当
TEL:043-211-3590

NEWS(2007年4月)

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