NTTコミュニケーションズは、企業向け高品質・高信頼の新世代専用線「ギガストリーム」において、商用メニューとして日本初の40Gbpsを平成19年６月１日より提供開始した。本メニューにより、大容量の専用線を使った次世代ネットワーク環境が実現でき、経済的かつ効率的なインターネットバックボーンの広帯域化が実現できる。

提供経緯

コンテンツの大容量化、ならびに次世代アプリケーションの普及により、爆発的なネットワークトラフィックの増加が予想されており、これに対応するネットワークの広帯域化が求められている。このような中、NTTコミュニケーションズでは、「Interop TOKYO 2006」での実証実験や、自社のバックボーン試験検証を行い、40Gbpsネットワークの実現に取り組んできた。同社では、実フィールドでの運用検証の中から、オペレーション・保守・運用上のさまざまな課題を克服することで、このたび日本で初めて40Gbpsの次世代専用線を商用化したもの。当初は東京、名古屋、大阪で提供し、ユーザーからの要望に応じて順次拡大していく予定。

図１にギガストリーム40Gbpsの提供形態と料金を示す。

図1 ギガストリーム40Gbpsの提供形態と料金

SINET3のバックボーンに採用

この40Gbpsの広帯域な新世代専用線は、国立情報学研究所(National Institute of Informatics、以下NII）が６月１日に本格運用を開始した、学術情報ネットワーク「SINET3」のバックボーンとして採用されている。SINET3は大学及び研究機関などの接続環境をより高速、高品質へと発展させるとともに、最先端アプリケーションの研究開発を支援するよりフレキシブルな情報基盤となる。　また、同時にNIIにおいて大学及び研究機関などと連携し推進している、日本「最先端学術情報基盤(CSI：サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ)」の構築の中核を担う次世代のネットワークである。