XMLコンソーシアムは、同コンソーシアムのWeb 2.0部会、Webサービス実証部会における活動成果をもとに「エンタープライズ・システムのためのWeb 2.0提言書」をとりまとめ、公開を開始した。

昨今「Web 2.0」という言葉に注目が集まっているが、Web 2.0に総称される技術やビジネスモデルの企業情報システムにおける採用は、いまだに疑問視されることもあり、あまり進んでいないのが実情である。そこで、XMLコンソーシアムでは、Web 2.0部会とWebサービス実証部会の活動成果をもとに、企業情報システムにおけるWeb 2.0実装の手引きとして「エンタープライズ・システムのための提言書」をまとめた。同提言書の概要は以下の通り。

・巻頭言：エンタープライズ・システムにとってのWeb 2.0と技術ビジョン

①はじめに：この提言書の読み方・使い方

②マッシュアップ・アプリケーションを組んでみる

③Web 2.0の要素技術をエンタープライズに導入するために

④エンタープライズWebアプリケーション最新事例

⑤Web 2.0のビジネスモデル

⑥おわりに：Web 2.0の要素の大半を体現したSaaSによりエンタープライズの「2.0」化は不可逆的に進行している

XMLコンソーシアムでは、今後も「XML濃度の高いWeb」といわれるWeb 2.0の技術や考え方が、企業情報システムにおいても幅広く有効に活用されるための活動を続けていくと語っている。