近年の企業や自治体におけるBCP（Business Continuity Plan ：事業継続計画）※1への関心の高まりを受け、NTT西日本は、これまで個別に展開していた自然災害対策や情報セキュリティ対策などのソリューションをBCPの観点で体系化し、そのPDCAサイクル※2に沿った「BCPトータルソリューション」（図１参照）を平成18年９月から提供しています。また、これまでの取り組みで蓄積したノウハウとお客様ニーズを鑑みて、よりお客様のBCPの実現に貢献する代表的なソリューションを「BCPコアソリューション」と位置付け、平成19年5月から提供を開始しました。

背景

近年頻発する地震・水害などの自然災害、情報漏えいやシステム障害などが発生した際の危機管理対応が、企業や自治体そのものの評価につながる大きな要素の一つとなりつつあります。

また、一昨年、経済産業省や内閣府等から事業継続計画に関するガイドラインが公表されるなど、BCPの必要性・有効性が広く認識されるようになってきています。

そのような状況下において、企業や自治体には、万が一業務が中断した場合においても、その業務を早期に復旧・再開させることのできる柔軟な対応が、社会的責任として求められています。

そのためNTT西日本では、このような社会的背景ならびにお客様の声にお応えするため、新たに「BCP策定サービス」と「サーバボックス」を開発するとともに、これらを含めてNTT西日本としてお客様のBCPに貢献し、かつ効果の高い代表的な５つのソリューションを「BCPコアソリューション」（図２参照）と位置付けて提供しています。

BCPコアソリューションの概要・特徴

「BCPコアソリューション」は、企業や自治体を取り巻くリスクとして以下５つのケースを想定し、それぞれのリスクに対する予防策として効果的なソリューションをラインナップしたものです。

1. ：突然の大地震発生にも対応可能な組織整備に効果を発揮する「BCP策定サービス」
2. ：自然災害や事故等、緊急対応時に迅速かつ確実な情報の伝達と収集を実現する「安否確認・一斉通報ソリューション」
3. ：重要な業務を支える重要データのバックアップによって、不測の事態からITシステムを保護する「サーバ遠隔バックアップソリューション（データセンタサービス）」
4. ：自然災害、停電、情報漏えい等の様々なリスクへの総合的な対策を提供する「サーバボックス」
5. ：不正アクセスや盗聴による情報漏えいなど、通信における情報セキュリティリスクから企業や自治体を守る「セキュアネットワークソリューション」

以上、中堅中小企業から大企業、そして自治体まで、幅広いお客様のBCPの実現に最適で、かつ大きな効果を期待できる５つのソリューションを紹介させていただきました。

今後の予定

今後は、BS25999やISOなど、BCPに関連する標準化の動向をキャッチしながら、さらに効果的で実効力のあるメニューを充実し、より一層お客様ニーズとお客様のBCP実現に貢献できる、ベストパートナーとして、積極的にビジネス展開を進めていきます。