オープンソース・ソフトウェア普及展開に向けて企業システム向けOSSミドルウェアの日本語サイトを公開
NTT/NEC他
NTT、NTTデータ先端技術、VA Linux Systems Japan、そしてNECは、Linux OSやデータベース管理システムPostgreSQLをはじめとした企業システム向けOSSミドルウェアの普及支援を行ってきたが、この度、日本におけるさらなる普及展開を目的として、Linux上で動作し、サービスの停止時間を短縮化することを可能とするOSSミドルウェア「Heartbeat(ハートビート)」の日本語サイトを2007年10月5日にオープンした。
- ◆Heartbeat日本語サイトURL:
- http://linux-ha.org/ja/HomePage_ja
近年、企業の情報システム構築において、コスト抑制やシステム更改の容易性などを目的にOSSを活用するケースが増加している。特に、Webサーバ/APサーバ/DBMS領域でのOSSミドルウェアの利用は活発になってきている。しかし、まだまだOSSミドルウェアが利用されていない領域はたくさんあり、十分に普及しているとはいえない状況である。
特にICT社会を担う企業向けシステムでは、サービスの停止時間が社会に与える影響が大きいことから、システム障害を発生させないことはもちろんのこと、万一、障害が発生した場合にも、極力、停止時間を短縮化させることが重要である。また、その実現にあたっては、情報システムの信頼性やセキュリティの確保、および情報システムの最小限のコストでの導入・運用などの観点から、OSSミドルウェアがますます重要になってきている。そこで、NTT、NTTデータ先端技術、VA Linux Systems Japan、NECは、より良いICT社会の実現に向けて、このような企業システムに向けてOSSミドルウェアをさらに普及展開していくことが重要であると認識し、今回の活動に至った。
各社の取組みは以下のとおり。
◆NTT:2006年4月に「OSSセンタ」を設立し、NTTのグループ企業等を対象とした技術的な情報提供やサポート、複数のOSSミドルウェアの組合せ検証、大規模高信頼高性能システムの実現に向けたコミュニティ活動を実施している。
◆NTTデータ先端技術:OSSについての内部構造の解析、検証も含めた高度な技術コンサルティングを行っており、Linux OSやPostgreSQL、Tomcat、HeartbeatといったOSSミドルウェアを用いたシステム構築に必要な情報収集、性能測定、トラブルシューティング等のサービスを提供。また、Linux OSやAsteriskといったOSSミドルウェアを用いたアプライアンス製品「コリドラボックス」「astima」を開発し、独自のOSS製品展開を行っている。
◆VA Linux Systems Japan:各種OSと仮想化、およびOSSにおける高度な技術と経験を基盤に、カーネルや仮想化に関する技術コンサルティング、開発、インテグレーションとソフトウェアソリューション等のサービスを提供。また、「仮想マシンモニタ Xen」など、様々なOSSプロジェクトへの積極的な参画を通して、OSSの発展と普及に努めており、Heartbeatを用いた、負荷分散と高可用性を実現するシステムのコンサルティング、開発、インテグレーションにも取り組んでいる。
◆NEC:OSS/Linuxを企業向けシステムへ本格適用する取組みを早くから推進し、2006年5月に国内初の「OSSミドルウェアサポートサービス」を発表。2007年4月には従来の「OSS推進センター」を「OSSプラットフォーム開発本部」として本部化し、組織的にOSS/Linuxに関するソリューションやサービスの拡充を進めている。また、HeartbeatをはじめとしたOSSミドルウェアの品質強化にも取り組み、国内外のOSSベンダとの連携を強化しながら、OSSの普及展開にも努めている。
お問い合わせ先
NTT OSSセンタTEL:03-5860-5055 NTTデータ先端技術
TEL:03-3534-4810 VA Linux System Japan
TEL:03-6204-4071 NEC OSSプラットフォーム開発本部
TEL:03-3456-0625
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