ミドルレンジ/エントリーNASサーバを「PowerVault」ブランドに統合
新ラインアップ「PowerVault NF」と「PowerVault DP」を提供開始
デル
デルは2007年12月、同社のストレージ製品「PowerVault(パワーボールト)」シリーズにおいて、従来「PowerEdge Storge Server」として提供していたエントリー~ミドルレンジのNASモデルを統合。新たに「PowerVault NF」シリーズと「PowerVault DP」シリーズの2つのラインナップ/6製品の提供を開始した。
iSCSIターゲットをバンドル可能な「PowerVault NF」シリーズ
「PowerVault NF」シリーズ
「PowerVault NF」シリーズは、「PowerEdge Storage Server」を受け継ぐ製品ラインナップで、“NF”(Network File)の名称どおり、ファイルサーバでの用途を重視している。「PowerVault NF」シリーズの最大の特長は、オプションでiSCSIターゲットの設定ができるソフトウェアのバンドルが可能な点である。Windows環境下でのiSCSIの利用は新しい分野のため、ユーザーが小規模な環境や実稼動しているデータでの試用/テストを通じて、iSCSI環境の有用性を理解してもらい、本格導入・稼動に繋がることを狙いとしているという(NF100を除く)。
デルは、「シンプルなIT」の戦略のもと、専用インフラや機器が不要で、従来のEthernet環境に接続するだけでストレージシステムの構築ができ、ファイバチャネルに比べコスト/リソースを抑えられるiSCSIストレージを推進しており、バンドルソフトウェアは、無償で提供する。
「PowerVault NF」シリーズの主な特長を以下に示す。
・ホットスワップが可能なSASとSATA HDDを搭載し、最大10基/10TB(NF600)最大6基/6TB(NF500)、最大4基/4TB(NF100)の大容量を実現。
・ネットワークは、10Gイーサネットを標準装備(NF100を除く)。
・新しいPERC 6i RAIDコントローラにより、RAID 1、5、10、50に加えて、RAID 6にも対応し、複数のハードディスク故障時の信頼性を向上(NF100を除く)。
・外付けのファイバチャネルやiSCSIなどのネットワークストレージやDAS(Direct Attached Storage)、テープバックアップ製品と接続が可能。
・OSには最新の「Microsoft Windows Storage Server 2003 R2 Express/Workgroup/Standard/ Enterprise Edition」を採用(NF100は、ExpressとWorkgroup Editionのみ)。
業界初、Microsoft System Center Data Protection Manager 2007をプリインストールした「PowerVault DP」シリーズ
「PowerVault DP」シリーズ
「PowerVault DP」シリーズは、新たに加わったストレージ製品のラインナップで、“DP”(Data Protection)の名称に見られるよう、Disk to Diskによるスピーディーかつ確実なバックアップの用途を重視した製品。業界で初めて、Microsoft System Center Data Protection Manager 2007をプリインストールした製品。設置後・電源を入れてから約15分で、ディスクバックアップを開始することができ、「ITのシンプル化」を実現する。
「PowerVault DP」シリーズの主な特長を以下に示す。
・Windows環境では、Active Directoryとの連携など、より使い勝手の良いバックアップやデータ管理の実現が可能。また、導入からバックアップ開始までわかり易いGUIツールで操作が可能。
・Microsoft System Centerと連携することで、より管理を一元化することが可能。
お問い合わせ先
デルTEL:044-556-6190
NEWS(2008年1月)
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SIer・ベンダ
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