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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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「DC POWERシリーズ」で新たに19インチラック型高効率整流装置を開発

-ICT装置の高密度化・大容量化に柔軟に対応-

NTTファシリティーズ

NTTファシリティーズは、同社が提供する直流電源システム「DC POWERシリーズ」において、昨年提供開始の19インチラックに搭載可能な薄型・高出力の整流装置に続き、19インチラック型の高密度・大容量な新型整流装置を開発していることを発表した。新型整流装置は、サーバおよびストレージ等のICT装置の高密度化に伴う所要電力の増加に対応し、データセンター等の19インチラックの架列またはフロア単位に高信頼・高効率な直流電力を供給することが可能な装置である。また従来品に比べ、変換部の高密度化・高効率化を図り、一層の省エネルギー・省スペース化を実現している。さらに、ICT装置の新設・増設による電源出力の変更に対して、整流器ユニットの追加により最適(ライトサイジング)な電源供給容量にフレキシブルに対応する、優れた拡張性を有している。本装置を用いた直流給電システムは、UPSを用いた一般的な交流給電システムに比べて、高信頼かつ約15%高効率であるため、省エネルギーに寄与するとともに、地球環境に優しい電源システムとして利用することができる。

開発の背景

NTTファシリティーズは従来から、「Green Integration」等の地球環境への取組みを進めており、中でも、データセンターが排出する二酸化炭素(CO2)排出量増加の削減に注力している。CO2排出量増加の主な要因として「消費電力と発熱量の増加」がある。これを解決するために、サーバ、ストレージ、ルータ等のICT機器の低消費電力化や、ICT機器に電力を供給する電源システムの高効率・大容量化、空調システムの高効率化が重要と考えられている。

このため、NTTファシリティーズはデータセンターのエネルギー消費の低減を目指し、電源の「直流化」を推進している。商品のラインアップとしては、19インチラックに搭載可能な、薄型・高出力の新型整流装置を既に開発し、現在では、適用領域をラック単位からラックの架列、フロア単位に拡大可能な19インチラックと同寸法の高密度・大容量な新型整流装置の開発に取り組んでいる。

新型整流装置の特徴

19 インチラック型高効率整流装置
19 インチラック型高効率整流装置

新型整流装置は、従来品の機能・性能を踏襲し、一層の高効率化、省スペース化、優れた拡張性の実現を目指し、以下のような特徴を持つ。

(1)整流器ユニットの高変換効率

最適設計化を極限まで進め、業界最高水準の高効率化(定格入出力時:93%)を実現。

(2)高密度化により省スペース化・施工性を向上

高密度実装・熱設計の最適化を考慮した構造設計により、変換部の小型化、および施工性向上を実現。

(3)優れた拡張性・保守性

拡張性に優れた基本設計を行い、ユニット台数の選択によりICT機器の所要電力に合わせた柔軟な装置構築が可能。また、直流電源システムでは、システムを停止させることなく、ホットスワップによりユニット交換を安全かつ容易に実施することが可能。

(4)セキュリティの向上

オプションにて、整流装置の運転状態の表示部の操作以外は触れられないよう扉を設けることができ、セキュリティの向上が可能に。

販売開始予定時期

2008年7月下旬

お問い合わせ先

NTTファシリティーズ
総務部 広報室
TEL:03-5444-5112

NEWS(2008年5月)

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