NTTアドバンステクノロジは、オペラやコンサート、スポーツ等イベントのライブ中継などの映像をHDの４倍の画質（4K解像度）でリアルタイムに、IPネットワーク配信できる「JPEG 2000 リアルタイムコーデック」の販売を６月から開始した。

本製品は、NTT未来ねっと研究所で開発した技術を適用し、世界で初めて4K解像度の超高精細映像をリアルタイムでJPEG 2000方式にて符号化・復号化、およびIPネットワーク伝送する装置の商用化に成功したものである。

イベントのライブ中継以外にも、医療映像の中継やアミューズメント施設での高精細映像上映、美術品の高精細VODコンテンツの制作などへの活用が期待できる。

特徴と機能

（1）世界初のJPEG 2000方式によるリアルタイムコーデック

JPEG 2000方式によるエンコードおよびデコード処理をリアルタイムで実施。

（2）対障害性の高い伝送

誤り訂正機能を搭載。パケットロスにより失われたデータの回復が可能。

（3）多様なフォーマットに対応

4096×2160や3840×2160の解像度、24pまたは30pのフレームレート、カラースペース、色深度なども複数対応。

（4）1台でエンコードとデコード

設定により、エンコードとデコードの両方に利用可能。

（5）素材伝送に最適な圧縮方式

JPEG 2000方式で圧縮を行うため、MPEG方式では困難なフレーム単位での編集が可能。

（6）容易な運用管理

直感で分かりやすいGUI画面設計。

利用例

• オペラやコンサート、スポーツ等イベントのライブ中継
• 医療映像の中継
• アミューズメント施設での高精細映像の上映
• 美術品の高精細VODコンテンツ化
• 高精細CGのVODコンテンツ化