NTTグループのソリューションガイド

ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

省電力・省スペースなデータセンター環境を実現する「モジュール型データセンタ」の提供を開始

日立製作所

日立製作所は、企業のIT部門やデータセンター事業者向けに、省電力・省スペースなデータセンター環境を提供する「モジュール型データセンタ」の提供を2009年3月31日から開始する。併せて「モジュール型データセンタ」に関連するソリューションを体系化し、IT機器と冷却装置などの配置を最適化するためのコンサルテーションから構築、保守までをワンストップで提供する。


地球環境問題への意識が高まる中、情報・通信分野では、データ量の爆発的増加に伴うIT機器の増大により、エネルギー消費が急激に拡大しつつある。加えて、IT機器を冷却する空調機器、電源装置等で多くの電力を消費しており、このまま増加すると5年後には国内にあるデータセンターの消費電力は倍増し、発電所1基分が新たに必要になるとも言われている。今回、日立が提供を開始する「モジュール型データセンタ」では、まず、日立独自の冷却最適化技術を活用した空調環境コンサルティングサービス「AirAssist」による設置環境のシミュレーション実施などの、データセンター新規設置や改善に向けたコンサルテーションを行う。その結果に基づき、サーバやストレージ装置などのIT機器を搭載したラック、冷却装置等を、小規模な1つの「モジュール」内に機器稼働効率が最大となるよう配置した「モジュール型データセンタ」を構築する。この「モジュール型データセンタ」では、同程度のIT機器を従来型のデータセンター設備において稼働させた場合と比較して、消費電力を最大27%、設置面積(床面積)を最大75%削減することが可能である。

また、最小約22m2の小規模なモジュール単位からデータセンターを構築でき、ユーザーの必要に応じて柔軟にデータセンターの拡張が可能である。これにより、様々な条件のサーバルームに導入できるため、データセンター事業者をはじめ、企業や金融機関等の幅広いユーザーに対し、今後ますます必要とされる省電力、省スペースなデータセンター環境を提供し、TCO削減に貢献する。


「モジュール型データセンタ」イメージ図
「モジュール型データセンタ」イメージ図

「モジュール型データセンタ」の主な特長は次のとおりである。

◆冷却装置、IT機器の最適配置による、省電力、省スペース化の実現:空調環境コンサルティングサービス「AirAssist」を活用した空調環境診断により、ラック型空調機、水冷リアドアといった局所冷却装置やサーバ、ストレージなどのIT機器、分電盤等を、冷却効率が最大限になるようにモジュール内に最適配置し、従来設備比で消費電力を最大27%削減。また、高密度ラックによる機器の集約により、従来比で床面積を75%削減することが可能。今回使用する局所冷却装置では、内部循環型冷却を行うため、新たなデータセンター用冷却水や室内空調の設備も不要である。

◆コンパクト設計により優れた拡張性を実現:最小約22m2のモジュール単位からデータセンター構築が可能で、小規模なデータセンターから導入を開始することができる。構築期間も同程度の一般データセンターの場合と比べ、約67%短縮できる。これにより、初めてデータセンター設備を導入するユーザーでも手軽に導入できる。また、必要に応じてモジュールを拡張、追加することができるので、ユーザーの様々な要求に柔軟に応えることができる。

お問い合わせ先

HCAセンター 
TEL:0120-2580-12
(土日祝日を除く9時~12時、13時~17時)

NEWS(2009年2月)

ニュース

NTTグループ関連

SIer・ベンダ


会社概要 NTT ソリューション 広告募集 ページ先頭へ
Copyright:(C) 2000-2017 BUSINESS COMMUNICATION All Rights Reserved. ※本サイトの掲載記事、コンテンツ等の無断転載を禁じます。