NTTソフトウェア株式会社は、NGN網接続機器などの開発／試験作業で必須となる試験ツールにおいて、コスト削減と製品開発期間短縮を実現した「ActiveSIP Simulation Tester Ver1.2」を2008年10月31日より販売開始した。

従来製品では別途必要とされた、DHCPサーバ機能を内蔵（擬似DHCPサーバ機能）することでコストを削減し、また試験バリエーションを拡大（特許出願中）したことにより、試験時間および製品開発期間の短縮を可能とした。

背景

急速に進展するIPネットワークにおいて、NGNなどSIPを利用したネットワーク環境では、多種多様な製品との相互接続性が重要になっている。一方、SIP関連製品の開発企業では、それら多種多様な製品との相互接続試験のために必要となるコストが全開発コストに占める割合も年々増加してきている。さらにSIP関連製品市場では、競争激化により製品の短期開発／早期市場投入が必須となっている。

このような背景から、SIP製品機器開発企業向けにIP電話やマルチメディア会議サーバなどのSIP搭載通信製品の相互接続性試験を効率的に行うため、「ActiveSIP Simulation Tester Ver1.2」の機能強化版をリリースした。

今回の新機能の特長

①製品開発コストの削減

ActiveSIP Simulation Tester内にDHCPサーバ機能を内蔵したことにより、従来では別途設置が必要とされたDHCPサーバが不要となり、コスト削減が可能。

②製品開発期間の短縮／効率化

試験内容の充実により試験の効率化／開発期間短縮を実現

・搭載シナリオ拡充

標準搭載のREGISTERシナリオにて自動再送処理を拡充し、また１Callシナリオにて受信側動作バリエーションの拡充を行い、試験作業の効率化／開発期間短縮を実現した。

・プロトコルチェック内容の強化（特許出願中）

標準搭載のSIPプロトコル規格適合性のチェック内容に、通信相手とのインターワークで定まるヘッダ／パラメータのチェックを追加し、より幅広い適合性チェックが行えるようになり、試験作業の効率化／開発期間短縮を実現。

③試験作業時の操作性向上

・メッセージ編集機能拡充

受信メッセージからの送信メッセージの作成において、contactなどの複数存在するヘッダが扱えるようになり、試験内容の充実と操作性が向上した。