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米国サン、高い省エネ性と柔軟性を備えた最新データセンターを開設

―コロラド州ブルームフィールドにサンのテクノロジーとデータセンター設計ノウハウを結集、CO2排出を年間11,000トン削減し、先進的なデータセンター効率化サービスも投入―

サン・マイクロシステムズ

米国サン・マイクロシステムズ社(以下、サン)は、省エネ型データセンターに対する需要の高まりに応え、コロラド州ブルームフィールドに最新のデータセンターを構築したことを発表した。これにはサンが手がけたデータセンター統合プロジェクトの中でも最大規模にあたり、省エネ性の高いサンの各種最新システムと、画期的なデータセンター設計技術、電源管理技術、冷却技術が投入されている。サンはこのプロジェクトを通じ、ブルームフィールドだけで100万ドル以上の電力コスト節減と11,000トンのCO2排出量削減を達成するほか、米国サン全体でもCO2排出量の6%削減に寄与する。さらにサンはデータセンター効率化サービスを投入することも発表した。この新しいサービスは、顧客がブルームフィールドやサンタクララにあるサンのデータセンターモデルを参考に、データセンターを改修・構築して効率化を推進できるよう支援するものである。

ブルームフィールドの新データセンターは、サンが2007年8月に英国のブラックウォーターと米カリフォルニア州サンタクララ、インド・バンガロールの計3カ所に設けたデータセンターをモデルとしたものだ。デザインはサンタクララのデータセンターをベースとし、節水、化学薬剤の使用節減、自然循環式の空冷、フライホイール式の無停電電源装置(UPS)その他の機能を備えている。ブルームフィールドでもサンタクララのセンターと同じくサン独自のポッド・アーキテクチャを採用し、占有床面積を縮小する一方で、将来的な拡張性も確保している。高性能で省エネ性の高い各種サンのSPARCサーバやx64サーバ、Open Storage製品、テープストレージ製品、OpenSolarisオペレーティングシステムなどがブルームフィールド・データセンターに採用されている。主な製品としては、Sun SPARC Enterprise T5440サーバ、同M5000サーバ、Sun StorageTek SL8500モジュラー・ライブラリ装置、ストレージ機能を統合したSun Fire X4500サーバ、Sun Storage 7000などが使われている。こうしたシステムによる大規模なハードウェア交換を実施した結果、スペースを66%節約することができた。中には63台のサーバと30台のストレージ装置をサーバ2台に集約できたケースもある。

サンは自社のデータセンター統合努力を世界規模で推進した結果、データセンターの総面積を60%縮小することに成功した。サンフランシスコ・ベイエリアだけを見ても、過去2年間にサンのデータセンターの運転コストは30%減少している。サンは2008年10月に、米国内における温室効果ガスの排出量を23%削減し、予定より5年も早く目標水準を上回ったことを発表した。ブルームフィールド・データセンターは、温室効果ガスの排出量をさらに20%削減する目標の達成に大きく寄与すると見られている。

ブルームフィールド・データセンターの主な特長は次のとおりである。

◆高い省スペース性

サンのポッド・アーキテクチャに基づくスケーラブルなモジュラー方式を採用して設置面積を66%削減。

◆電力消費を抑制

節減される月間100万kWhの電力は、コロラド州の一般家庭消費電力1,000世帯分に相当する。

◆環境に配慮したクリーンな設計

蓄電池を使わないフライホイール式UPSを採用して鉛や化学薬品などの廃棄物の発生を抑え、さらに薬剤不使用の廃水処理システムにより節水と化学汚染の低減を図っている。

◆スケーラビリティの強化

7MWの電力供給能力を備えているほか、大がかりな増設工事を行うことなくこれを最大40%増強できる。

お問い合わせ先

サン・マイクロシステムズ
TEL:03-5843-1200

NEWS(2009年3月)

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