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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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NTTぷららの「ひかりTV」を支えるサン・マイクロシステムズのCMTサーバ

NGNに対応した新時代のIPTVサービスとして注目されているNTTぷららが提供する「ひかりTV」。その「ひかりTV」を支えるのがサン・マイクロシステムズのCMTサーバと、同社のオープンなSolarisTM OSだ。コンテンツの充実と合わせ、機能追加によりさらに操作性が向上した「ひかりTV」は、次世代のエンターテイメントとして益々進化していく。

ユーザー視点で開発された使い勝手の良い操作性が人気の秘密

ひかりカエサル
写真1 ひかりカエサル

NTTぷららが提供する「ひかりTV」は、2009年3月31日でサービス開始より1周年を迎えた。本年2月から全国でサービスキャラクター「ひかりカエサル」を起用したテレビCMをスタートするなど活発なプロモーション活動により認知度も向上している(写真1参照)。右肩上がりにユーザー数を伸ばす「ひかりTV」は、2008年度末48万、2009年度には110万ユーザーの獲得を目指している。

「ひかりTV」の特長は、①充実したコンテンツラインナップ、②ハイビジョン(HD)品質で高画質、③NGNの特長を活かした地デジIP再送信、④IPTVフォーラムで検討されている標準規格を視野に入れたプラットフォームなどである。これらの特長に加え、「ひかりTV」の人気の秘密は、リビングでの使い勝手を考慮した優れた操作性だ。

板東 浩二氏
(株)NTTぷらら
代表取締役社長
板東 浩二氏

NTTぷららの板東 浩二社長は、「2008年度は、予約視聴やカラオケ機能などを順次機能追加することにより、ユーザーの視点に立ったユーザーインタフェース(UI)の向上を追求してきました。また、お客様がお好みのコンテンツを素早く選択し、表示できる画面の切り替えスピートの速さも特長です」と語る。

そのスピーディな操作性をぜひ体感して欲しい。

サンのオープン技術がIT投資効率の向上を実現

大好評提供中の「NHKオンデマンド」など、「ひかりTV」には、HD品質で高画質、音声も5.1chサウンドに対応した高品質コンテンツの映像配信が可能なことが求められ、さらに、常時発生する高負荷に耐えられるシステムが必要であった。その必要要件を満たす映像配信サーバとして、サン・マイクロシステムズ(以下、サン)が提供するチップ・マルチスレッティング・テクノロジ(CMT)サーバと、同社のオープンなSolarisTM OSが採用された。

永田 勝美氏
(株)NTTぷらら
取締役
技術開発部長
永田 勝美氏

NTTぷららで技術部門を統括する永田 勝美取締役は採用の背景について、「私どもでは、お客様満足度の高いサービスをご提供するために、常に高性能な上、技術的に安定し、しかも安価な製品を提供するサービスに合わせて検証しています。その結果が、コールセンタへのSun RayTMシンクライアントの大量導入や『ひかりTV』の高品質なサービスを支える設備として、IT投資を抑えて安定した高い処理能力を実現するCMTサーバの採用です」と語る。

NTTぷららでは、常にユーザーのニーズをキャッチアップし、新たなサービスの可能性に挑戦している。

「今後は、競争力を高めるために仕組みの差別化が重要であると考えています。そのために、サンとの強力なパートナーシップのもとで、コストを抑えて高品質なサービスをご提供して参ります。」(板東社長)

サンのCMTプロセッサ戦略

CMTプロセッサは、単一のプロセッサ内で複数の処理を並列に実行する技術である。スレッドの並列処理により遅延を低減し、CPUリソースをフルに使うことができるので、劇的なスループット性能の向上を実現する。

サンはCMT技術の先駆者として、2005年12月、第1世代CMTプロセッサであるUltraSPARC T1(以下、T1)プロセッサをリリースした。そして、サンは演算能力の強化により業界最高水準のスループット性能と電力効率に優れたUltraSPARC T2(以下、T2)プロセッサを2007年10月に発表。第2世代CMTプロセッサであるT2プロセッサを採用したSun SPARC EnterpriseT5220/T5240は、暗号化処理機構や10Gbイーサネットがオンチップ化されており、SSLアクセラレータの代替また、ワイヤスピードに限りなく近い高速なネットワークアクセスが可能となる(写真2参照)。

UltraSPARC T2 搭載サーバ
写真2 UltraSPARC T2 搭載サーバ

CMTサーバは、多数のユーザーが同時にアクセスするVODなど、ネットワーク系の並列処理システムや高速トランザクション処理が求められるサービスに最適だ。

原 仁美氏
サン・マイクロシステムズ(株)
通信・メディア営業本部 
NTT営業統括部
部長 原 仁美氏

CMTサーバの通信業における実績について、サン・マイクロシステムズの原 仁美部長は、「ワンチップでありながら64スレッドを処理するT2プロセッサは、真の『システムオンチップ』と言えます。電力消費を抑え、さらにスループット性能が向上したT2プロセッサ搭載サーバは、ウェブ、メール等の汎用的なネットワークサービスに加え、ネットワーク監視、ソフトスイッチ、コンテンツ配信などの大量・高速なトランザクションを処理するサービスで多くの通信業のお客様にご導入頂いております」と語る。

2008年8月、サンからマルチプロセッサ構成に対応し、さらなる計算密度を実現した第3世代CMTプロセッサUltraSPARC T2 Plus(以下、T2 Plus)が登場。同社は、T2 Plusを搭載し、ミッドレンジ・コンピューティングを刷新するSun SPARC Enterprise T5440を2008年10月に発表した。

近藤 信一氏
サン・マイクロシステムズ(株)
システム技術統括本部 
第1システム技術本部 
NTT担当 シニア・システム エンジニア
近藤 信一氏

従来のSPARCプロセッサからT1、T2、T2 Plusまでバイナリ互換を保障し、開発資産を継承できることもCMTサーバの特長といえる。

「CMTサーバは、仮想化テクノロジを標準装備しているので、SaaSやクラウドコンピューティングなどのユーティリティコンピューティングにも威力を発揮します。」(サン・マイクロシステムズ 近藤 信一氏)

オープンなSolaris™ OSとCMTプロセッサがアプリケーション性能を大きく向上する

CMTプロセッサの驚異的なスレッド処理能力を最大限に活用するには、Solaris OSが持つ最高レベルのマルチスレッド技術が絶対条件となる。オープンソース化され主要サーバベンダーが次々と公式サポートを表明するSolarisと、CMTプロセッサの組み合わせにより、比類なきパフォーマンスを享受することができる。

お問い合せ先

サン・マイクロシステムズ株式会社
通信・メディア営業本部 NTT営業統括部
TEL:03-4232-2770
E-mail:ntt-desk@sun.com
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