シンクライアント・データセンターのグリーン統合管理を実現する「大規模VM負荷予測・配置制御技術」を開発
NEC
NECは、仮想マシン(VM)型シンクライントから収集した負荷データに基づき、データセンターで稼動しているサーバの電源を適切にオン/オフする等のグリーン運用管理を実現するソフトウェア技術を開発した。
同技術は、数万台の規模でシンクライアントを一括管理するデータセンターにおいて、シンクライアントを利用した際に大量に発生する負荷データをリアルタイムに収集して、サーバ全体の状態を把握するものである。サーバへの負荷は、各シンクライアントで行う業務の内容や時間帯などにより大きく変化する。同技術は、サーバ負荷の変化にあわせて負荷の小さいサーバ上のVMを特定のサーバへ集中的に移動させることで、VMが全く動作していない空きサーバをつくり、そのサーバの電源をオフにするといった制御を行うことで、無駄な電力の削減を実現するものである。
同技術の有効性は、シミュレーションによる検証実験で確認されている。この実験では、6万台のVM型シンクライアントを対象としたシミュレーション環境を構築し、1分毎にサーバのCPU負荷データを収集、およそ200秒の間隔でVMの配置変更が可能であることを確認した。また、このシミュレーション環境で、実際のデータセンターにおける負荷データを用いてVM配置変更を行った結果、約38%のサーバの電源をオフにできる可能性があることを確認した。これは、消費電力に換算すると約35%の削減効果(1kw時の電気代を20円とした場合、年間約3,500万円の低減効果)になるそうである。
NEWS(2009年6月)
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