スマートフォンやノートPCの出荷台数が増えるに連れて、これらの機器上でのマルチメディアアプリケーションの利用が拡大し、ワイヤレスネットワークのデータ容量には既に大きな負荷が生じている。また、スマートフォンも単なる通話だけではなく、マルチメディアインターネットを利用するための端末にもなっており、ワイヤレスネットワークの調達、展開、テストでは、次世代のリッチメディアを念頭に置いたサービス展開が求められている。

インターネット基盤やインターネットサービス向けにテストソリューションを提供しているイクシアは、3Gおよび4Gワイヤレスネットワーク向けテストソリューションを提供してきたキャタプルトコミュニケーションズを買収し、それが本年６月に完了した。これによりイクシアは、通信機器メーカーやサービスプロバイダー向けに、ワイヤレスと有線の両方のネットワークを経由する統合型のマルチプレイIPサービスをテストするソリューションを提供できるようになった。

キャタプルトのワイヤレステストシステムは、LTE、IMS、UMTS、WiMAX、CDMA、VoIP、GPRS、GSMおよびSS7を含む数百のプロトコルや、そのバリエーションに対応する高性能ソリューションである。一方イクシアのソリューションは、実際の加入者の挙動を正確にモデリングする大規模なプロトコルシミュレーションを使用して、ネットワークとそのサブシステムをエンドツーエンドでテストするものである。この２つが連携した結果、有線から無線までの製品ラインが拡大された。