NTTアドバンステクノロジ（以下：NTT-AT）は、地方公共団体（以下：自治体）向けに、住民からのよくあるお問い合わせとその回答（以下：FAQ）の公開・検索システムを簡単かつ低コストに構築できる「自治体向けFAQサービス MatchWeb」の販売を2009年７月から開始した。

MatchWebは、企業向けコンタクトセンタ市場をリードしてきたFAQシステムのスタンダードパッケージである。自治体で高まっている住民向けFAQサービスのニーズに応えるため、住民向け公開画面の利便性向上とメンテナンス性の強化を行い、新たにSaaS型のインターネットサービスとしてリニューアルした。

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近年、インターネットやパソコンなどが一般家庭にも広く普及したことにより、電話や窓口でお問い合わせを行う前に、ホームページでさまざまな情報を検索し、欲しい情報を探しだそうとする傾向がある。一方、自治体のホームページは、掲載（住民に提供）する情報量が増えてきたことで、住民が目的とする情報を容易に見つけることが難しいという課題がある。

NTT-ATでは、このような自治体が潜在的に抱えているニーズに応えるため、これまで一般企業で多くの実績を持つFAQシステムを自治体向けにリニューアルし、コストを抑えたSaaS型サービスとして2009年７月より提供している。

本サービスの導入により、自治体に寄せられた住民の声をもとにFAQを作成し、住民が利用しやすい形で公開することが可能である。また、ＮＴＴ研究所開発の日本語解析エンジンを採用したことで、自然文によるあいまい検索やキーワードによる検索が可能となっており、目的とするFAQに素早くたどり着くことができる。

特長

・住民向けFAQの公開：

自治体毎に作成可能な任意のカテゴリー別の一覧表示、FAQランキングの一覧表示、新着FAQの一覧表示が可能。

・FAQの登録／更新：

一般職員によるFAQの候補登録と管理者による承認フロー。

・検索支援：

キーワード検索、自然文検索、FAQに付加できる任意の属性情報を階層化した属性ツリーによる絞り込み検索が可能。

・分析支援：

FAQの評価レポーティング、ページアクセスの分析。

・拡張性：

FAQの公開から、メールや電話を含めた全庁のコールセンタ業務まで対応が可能なサービスをラインナップ。

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さらに、来年2010年４月からサービス開始予定の自治体向けSaaS型プラットフォーム「議会ソリューション」と連動させることで、議会における議決情報（議事録や根拠資料）と関連するFAQをまとめて表示でき、住民サービスのさらなる向上につながる。

NTT-ATでは、今後３年間で100自治体へMatchWebの導入を目指す。

◆価格（税込）

自治体向けFAQサービス MatchWeb：10万５千円～／月