金融機関の基幹系システム向けJavaソリューションを新たに展開
~IBMのクラウド技術を用いたSOA基盤ミドルウェアを採用~
NTTデータ
NTTデータと日本IBMは、2009年7月、NTTデータの金融機関の基幹系システム向けソリューション「FINALUNA(フィナルナ)rock-solid framework」の整備にあたり、SOA基盤ミドルウェアであるIBM WebSphere製品群を採用し、その対応プラットフォームにz/OSを追加すると発表した。
また、日本IBMは、WebSphereのOEM提供に、SOA製品を追加するとともに、NTTデータに国内及び製品開発元を含めた製品技術の支援を提供する。
FINALUNA rock-solid frameworkの概要
金融機関の基幹系システムでは、大規模かつ非常に高いRASIS(Reliability Availability Service- ability Integrity Security)と呼ばれる信頼性、可用性、保守性、保全性、機密性を確保するための技術が求められている。そこでNTTデータでは、金融機関向け情報系システム構築の分野で多くの実績を持つ「FINALUNA」を活用し、基幹系システムにも適用できるよう、ミッションクリティカル対応機能を追加してきたが、今回のIBM製品群の採用による新たな信頼性と保守性を高める機能拡張により、基幹系システム向けのソリューションとして、「FINALUNA rock-solid framework」の整備・展開をさらに推進する考えだ。そして、同社では、「FINALUNA rock-solid framework」の提供を2010年上期に計画している。
「FINALUNA rock-solid framework」の名前の由来は、岩盤(rock-solid) のような堅牢なシステムを実現するFINALUNAのフレームワークである。
基幹系システムに「FINALUNA rock-solid framework」を適用することにより、オープンでスタンダードなJavaによる金融機関のオンライン基幹業務処理を実現できる。また、大規模な基幹系システムを、互いに疎結合なサブシステムに分割し、SOAコンセプトで統合した保守効率の高いシステムに更改できるようになることも特長だ。
FINALUNA rock-solid frameworkが提供する3つの機能
「FINALUNA rock-solid framework」が提供する主な機能を以下に示す(図1参照)。
(1)FINALUNA rock-solid ESB
電文欠損の無い高信頼なシステム間連携機能を提供することにより、疎結合なサブシステムをSOAのコンセプトによる統合を実現するESB(Enterprise Service Bus)。
(2)FINALUNA rock-solid Java framework
Javaのトランザクションを細かくコントロールし信頼性を向上させることで、基幹系システムをJavaで構築できるようにする、Javaフレームワーク。
(3)FINALUNA rock-solid autonomic operations
大量のアプリケーションログを高速に処理することにより、業務処理を準リアルタイムに監視し自律的運用を実現する。
※:「FINALUNA」は、日本、中国、香港における株式会社NTTデータの商標または登録商標です。
お問い合わせ先
株式会社NTTデータ金融ビジネス推進部
金融システム企画室
TEL:050-5546-2240
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