東北大学とNTT東日本宮城支店は７月17日、NGNを活用した高精細映像伝送による電子広告などの映像ソリューションについて、有効性を検証する実証実験を行うこを発表した。東北大学とNTTは、研究開発や教育・人材育成分野で連携協力協定を締結（平成20年7月）するなど、従来より、東北大学とNTTグループは協力関係にあるが、今回の実証実験は、従来からの協力関係を活かし、「宮城発」の新しいビジネスモデルの創出と発信に取り組むもの。今回の取組みに合わせ、NTT東日本宮城支店は、様々なサービスやビジネスモデルの情報を発信する場である「HiKARi　PARK（NTT東日本宮城支店営業窓口）」に、同実証実験の内容を紹介する展示コーナーを開設するなどリニューアルを図っている。

今回の実証実験では、東北大学（大学院工学研究科電子工学専攻 内田研究室）の研究成果「大型高品位ディスプレイ技術」と、NTT東日本宮城支店の「フレッツ光ネクスト」を用い、高精細映像伝送による電子広告など、新たな映像ソリューションの実証実験を行い有効性を検証する。NTTは、有効性の検証においてNGNを開発したノウハウを活かし同実証実験の効果の検証に参加するなど協力を行う。実証実験等の展示を行う「HiKARi　PARK（NTT東日本宮城支店営業窓口）」（宮城県仙台市青葉区一番町2-8-1 1階）では、自治体・企業等の協力のもと、東北大学の研究成果とNGNを用いた各種映像サービスや端末機器等を紹介する。具体的には、電子看板・掲示板として、観光案内・地場産品PR・企業広告等での利用が可能な「ひかりインフォメーションディスプレイ」や、教育・研修などのイベントを市販のハイビジョンビデオカメラで撮影して簡単にサーバに登録／蓄積し、VOD配信共有システムとして利用が可能な「ひかりミーティングボード」、市販ハイビジョンビデオカメラの撮影映像を簡単にVOD化し共有可能な「ひかりファミリーTV」などの映像ソリューション連携ビジネスの展示に加え、災害関連や法人・個人向けのソリューションが紹介される。

図1　ひかりインフォメーションディスプレイの概要
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図2　JR仙台駅での設置イメージ（9月1日より情報提供開始）
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また、NGNを活用した高精細映像伝送による電子広告などの映像ソリューションの有効性を広く知っていただくために、JR東日本の協力を得て仙台駅のみどりの窓口前に「ひかりインフォメーションディスプレイ　　スタンドディスプレイ タイプ」を設置し９月１日より観光案内や生活情報などを配信するほか、宮城ふるさとプラザ（池袋）にも「ひかりインフォメーションディスプレイ ハイビジョンTV利用　タイプ」を設置し、10月から地場産品PR映像、地場産品店舗とのライブ双方向会話、観光映像等の情報を配信する予定である。