ソリトンシステムズは、FOMAをはじめとしたワイヤレス回線を使って映像を生中継するライブ映像中継システム「Smart-telecaster（STC）」の新ラインアップとして「Smart-telecaster Relay」を開発し、販売を開始した。

STCは、ビデオカメラをPCに接続し、FOMA等の携帯電話回線を利用して、高画質の動画を簡単に中継できると同時に、双方向の音声通信が可能なライブ映像中継システムである。例えば、災害発生時に災害現場の映像をリアルタイムで中継し、対策本部でその映像を見ながら、音声で的確な指示を与えるなどの利用が可能だ。従来のSTCは複数の現場から１ヶ所の本部へ中継することしかできなかった。しかし、今回発表されたSmart-telecaster Relayでは、現場から本部に中継された映像をもう１つの拠点に転送することが可能になった。さらに、３者間での音声通話も行えるので、リアルタイムな情報共有の範囲をこれまで以上に広げることが可能だ。

Smart-telecaster Relayは、自治体の災害対策をはじめ、消防や救急、警察といった『動く現場』の情報を迅速かつ組織的に求める業務においてきわめて有効なソリューションである。利用例として、次のような新があげられる。

◆河川監視の現場からの映像を近隣の出先機関と災害対策本部で同時に共有し、連携して指示を行う。

◆救急車両内部の映像を緊急医療センターで受信し、患者の様子を搬送先の医療機関へリアルタイムに転送して初動時間の短縮を実現。

◆警備現場の状況を本部でモニタリングしながら、付近を走行中のパトカーに次の指示を与える。