NTTソフトウェア株式会社は、固定電話、携帯電話、パソコンなどの多様な端末から映像や音声で会議に参加できるビジュアルコミュニケーションツール「リアルコラボ™」を2009年８月３日より販売開始した。

背景

遠隔地と映像や音声で会議をする場合には、テレビ会議システムやWeb会議システムが使用されている。テレビ会議システムは、専用端末が設置された社内の会議室からしか会議に参加できず、出張先や、取引先などから会議に参加することができない。会議を予約するときには、会議時間の設定のためにテレビ会議システムに入力するとともに、社員間の情報共有のためにスケジューラーに入力する必要がある。また、Web会議システムは、インターネットからの参加が可能であるが、音声遅延が大きく、円滑に会話しにくいことがある。これらの問題を解消するのが、本製品である。

特長

（１）多様な端末との接続

本製品は、NGN網に接続可能な端末（固定電話、携帯電話、ソフトフォン、IP電話、IPテレビ電話など）から会議に参加できる（図１）。また、インターネットからも会議に参加できる。これにより、出張先や取引先会社からも会議に参加することができる。

（２）既存グループウェアなどへの組み込み

本製品は、会議の開催時間や参加者を予約する「会議予約機能」、会議資料を参加者全員で共有する「資料共有機能」など様々な会議支援機能を備えている。これらの機能は、外部から呼び出せるインターフェースを持ち、既存のグループウェアなどとの連動が可能である。例えば、スケジューラーから会議予約や、会議参加したり、アドレス帳から相手を選んで資料を共有したりすることがでる。

（３）高品質

本製品は、ＮＴＴサイバーコミュニケーション総合研究所が研究開発したメディア処理技術を用いることにより、低遅延でクリアな音声・なめらかな映像の送受信を実現し、最大で同時に25拠点を接続する音声・映像会議が可能である。また、全拠点の参加者がいつでも発言でき、臨場感溢れる会議を行える。話者切り替えなどの煩雑な操作は必要ない。

販売価格

参考価格は、登録ユーザが100人の場合の標準的なシステムで、6,000,000円（税抜き）～。この価格には、ソフトウェア・ライセンス費用、サーバ費用、構築費用を含む。