サイベースは「Sybase IQ」用に最適化されたデータ・ローディング ツール「Sybase ETL 4.8」の出荷を開始した。

Sybase IQは、多くの企業が直面する情報系システムの構築・運用における性能問題・コスト課題を解決する高速データウェアハウス専用データベースである。今回発表されたSybase ETL 4.8は、各種データベースやテキスト・ファイル、XMLファイルなど、多種多様なソースシステムからデータを抽出・変換し、Sybase IQにロードを行うという特定用途のために設計された製品である。専用ツールであるため、他の汎用ETLツールを利用する場合や個別プログラミングで同様の機能を開発する場合と比べて、高速で信頼性の高いデータ移動を低コストかつ短期間で実現することができる。また、JavaScriptベースのデータ変換機能を提供するので、Sybase IQの分析要件に対応した容易なカスタマイズが可能だ。Sybase IQのマルチプレックス（並列構成）環境にも対応しているので、最新版の「Sybase IQ 15.1」と組み合わせることで、複数テーブルの並列ロードを支援できる。これによりデータのロード速度が大幅に高速化され、迅速かつ正確な分析環境の提供が可能となる。さらに、Sybase IQの高速バルク（一括）ロードのインタフェースに対応し、データのバルクロードを支援するとともに、差分データのみのロード（差分ロード）要件にも対応している。