2008年のメッセージングセキュリティ市場規模は171億円(前年比23.6%増)、2013年の同市場規模は284億円に拡大(年間平均成長率10.6%)と予測
IDC Japan
IDC Japanは、国内メッセージングセキュリティ市場の予測を発表した。これによると、市場は2008年後半に発生した経済不況の中で堅調に成長し、市場規模は前年比23.6%増の171億円に達した。2009年はライセンス更新ビジネス体系をベースに堅調に推移し、2008年から2013年の年間平均成長率が10.6%、2013年には284億円に拡大すると予測している。
メッセージングセキュリティは、アンチマルウェア、コンテンツフィルタリング、暗号化、DLP(情報漏洩対策)を電子メールやインスタントメッセージに提供するソリューションで、ソフトウェア、アプライアンス、SaaS/クラウドの各プラットフォームで提供されるとIDCは定義している。メッセージングセキュリティソリューションは、先ずソフトウェアプラットフォームが市場にリリースされ、アプライアンスが続き、2008年にはアプライアンス市場が売上規模でソフトウェアに接近した。今後はSaaS/クラウドによるメッセージングセキュリティ市場が、導入の容易さや大量のスパムメールを受けた際のトラフィックをコントロールする効果が認知され、急速に拡大すると予測している。また「メッセージングセキュリティソリューションは、暗号化やDLP、情報保護などの新機能を取り込みながら、さらに拡大を続けることが可能だ。それには新機能へのユーザー需要喚起と、各機能の自社運用/クラウドでのハイブリッド利用の促進が鍵となる」と分析している。
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