仮想化から運用管理まですべてオープンソースで企業内IT基盤を実現
統合運用管理ソフト「Hinemos VM管理オプション Ver.1.1」をリリース
NTTデータ
NTTデータは、2009年10月13日よりHinemos VM管理オプションの新バージョン、Ver.1.1をリリースし、同日よりHinemosパートナーへの出荷を開始した。Ver.1.1では、対応する仮想化ソフトウェアが新たに追加された。特にオープンソースソフトウェア(OSS)であるXenを追加することで、仮想化環境を実現するレイヤから運用管理レイヤに至るまですべてOSSで揃えることができ、よりコストパフォーマンスの優れた企業内IT基盤を実現することができる。同社では、Hinemos VM管理オプションを今後さらに機能強化することで、普及が見込まれるプライベートクラウド基盤での利用拡大を目指す。
Hinemos VM管理オプションの特長
①物理、仮想混在環境対応
仮想化環境上の仮想マシン、仮想化されていない通常のマシンの混在した環境において、一元的にシステム全体を管理する。
②仮想マシン運用を効率化
仮想化環境では、仮想マシン特有の運用が発生。Hinemos VM管理オプションでは、物理マシンと仮想マシンの対応付けを実現し、仮想化環境の『見える化』を行う。
③仮想マシンの適切なリソース監視を実現
仮想マシンからは直接取得できない正確なリソース使用状況を取得することが可能。また、リソース不足量といった仮想化環境特有の情報を取得することも可能。
Hinemos VM管理オプション Ver.1.1では、以下のような機能強化を図っている。
1.VMware ESX 4.0及びVMware ESXi 4.0に対応
これにより、これまで対応していたVMware ESX 3.5/ESXi 3.5を含めた、異バージョン混在環境の一元管理が可能になった。
2.Xenに対応
Red Hat Enterprise Linux 5環境で動作するOSSの仮想化ソフトウェアXenに対応したXenモジュールを新規に提供開始。これにより、VMware ESX/ESXiとXenの混在環境でも一元的に運用管理が行えるようになった。なお、Xen対応モジュールは、11月1日より提供を開始する。
3.VMware環境におけるイベント検知
VMware環境で発生するイベントが検知できるように、VMwareのSNMPTRAP定義を追加した。これにより、vCenter Server 4.0, ESX/ESXi 3.5, ESX/ESXi 4.0のSNMPTRAPの検知が可能になった。
4.性能情報の収集間隔の仕様拡張
ver1.0での性能情報収集は、20秒平均と300秒平均のみであったが、ver1.1では20秒から20秒刻みに86400秒(24時間)まで設定可能にしている。
提供方法
Hinemos VM管理オプションは、Hinemosパートナー各社(http://www.hinemos.info/partner/partner.php#list_1)より提供される。提供形態、価格はHinemosパートナー各社により異なる。
今後の展開
NTTデータでは、今後普及が見込まれるプライベートクラウドに対し、OSSを活用したコストパフォーマンスの高いソリューションを提供していく。プライベートクラウド実現に必要な機能をHinemos VM管理オプションに追加し、OSSプライベートクラウドプラットフォームの制御の中核を担う製品としていく方針。同社では、オプションの提供を含めたHinemosパートナープログラム全体として、年間3億円の売上げを目指す。
お問い合わせ先
株式会社NTTデータ基盤システム事業本部
加納・中西・谷越
TEL:050-5546-2496
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