NTTアドバンステクノロジ（以下：NTT-AT）は、Webアクセスの最適化を図る負荷分散装置「Webアクセスシェイパ」に携帯電話対応機能を追加した「Webアクセスシェイパ3.0」を2010年３月より販売開始した。

本装置を利用することにより、一時的なWebアクセス集中によって発生する負荷を分散し、システムの不安定化やセッションが途中で落ちるなどの弊害を妨ぎ、サービス利用者にはWeb混雑時にPC／携帯へ整理券を発行、待ちユーザー数、予想待ち時間を表示することで、イライラを軽減し、安心して利用していただけるサービスを実現することができる。

システム増設せずに他社と差別化

近年、コンサートやイベントのチケット購入、航空機や新幹線などのチケット予約、ホテルなどの宿泊施設予約など、Webサイトからの申し込み、購入／決済処理できるWebサービスが一般にも広く利用され、特に携帯電話からのアクセスが急激に増加している。しかし、予約／発売開始時には一時的にWebアクセスが集中し、Webサイトにつながらない、決済ページに遷移できない、決済処理中にエラーになる等の不具合がかなりの頻度で発生している。その場合の対策として、アクセスのピーク時に合わせたシステムの増設があるが、それには機器の購入・構築費用やライセンスや電力なども含めたランニングコスト、人的稼働が必要となってくる。

「Webアクセスシェイパ3.0」は既存サーバの処理能力を引き出し、アクセスをロスなく平滑化することで、Webシステムが快適に動作する状態を保つことができる装置である。厳しい経済状況のため、システム増設の投資には躊躇するが、他社サービスとの差別化を図るため、ユーザーの満足度向上のため、何らかの手を打ちたいとお考えの企業の方に最適である。

効果を発揮する例

Web混雑のピーク時と平常時の差が大きいシステムに適している。

• キャンペーンやセール期間など一時的にアクセスが急増するEC通販サイト
• 大事件や災害発生によりアクセス集中するニュースなどの情報提供サイト
• 一般企業の月末や決済期、就業開始時などに利用が集中するサイト

導入メリット

• （1）クライアント／操作種別を見分け、任意のアクセスを優先接続（例えば、購入段階にあるアクセスを優先化）。
• （2）URL毎にリソースを分配し、繋がらない頁（URL）をなくす。
• （3）頁単位での優先化を行い、画像の読み込み失敗を防止。
• （4）ネットワーク管理者を最優先で接続可能。
• （5）繋がらないユーザーの左クリック連打やF5キーのリロードで発生する負荷をブロック。
• （6）Web混雑時の待ち行列を可視化し、計画的なシステム増設が可能。
• （7）特別なチューニングなしに、Webのレスポンスを高速化。
• （8）設定秒数内で頁を表示できない場合、クライアント画面に整理券を発行、順番に接続。
• （9）Web混雑時でもトップ頁を優先的に表示。

販売形態と価格

ネットワーク・アプライアンスとして販売。税込：420万円／台。

２台で冗長化構成可能、ロードバランサ（LB）と組み合わせても可能。