サイベースは、金融市場向けのリアルタイム・データ分析エンジンの最新版「Sybase CEP R4」の提供を開始した。

CEP（Complex Event Processing：複合イベント処理）とは、大量に流れ込むストリーミング・データをデータベースに登録せず、リアルタイムに分析する技術である。取引所やPTS（私設取引所）からのダイレクト・フィード、ロイターやブルームバーグなど、市況データ・プロバイダから送られてくるリアルタイムのストリーミング・データを止めることなく捉え、マイクロ秒単位で分析する。このCEPを搭載したSybase CEPは、データ処理の遅延を最小化して、スループットを最大化するよう設計されているリアルタイム・データ分析エンジンである。重要な意思決定に必要なデータだけを検索して見ることができる意思決定者向けのリアルタイム調整機能や、容易な拡張性と既存システムとの統合機能等の開発者向けの機能により、リアルタイム・データ分析アプリケーションの迅速な導入を実現した。

最新版のSybase CEP R4では、ランタイムでの性能が強化され、データ処理の遅延がさらに少なくなり、分析機能も強化された。また、SL Corporationの情報可視化ツール「RTView」に対応したアダプタを新たに提供することで、プログラミングなしでリアルタイム・データの可視化と監視が可能となり、現場での迅速な意思決定が可能になった。