クラウドコンピューティングで企業のビジネスの成功を支援
~仮想クラウドアーキテクチャでSAP環境を進化させる選択肢を拡大~NEC/SAP
NECとSAP AG(SAP社)は、クラウドサービス事業での新たな協業に合意し、ERPパッケージソフト「SAP ERP」の機能をクラウドサービス形式で提供を開始する。
今回の協業により、NECは、日本国内に加え、海外主要地域に展開しようとしているクラウド指向データセンタ(CODC)における企業等の基幹領域のアプリケーションソフトウェアとしてSAP ERPを採用し、SAP ERPの機能をクラウドサービスとして月額利用料方式で顧客企業に提供していく。NECは、このSAP社のクラウドサービスの最初のパートナーとなり、同時に、SAPアプリケーションのサービス提供拠点となるデータセンターをSAP社が独自の視点で認定する「SAP Cloud Services-Certified」を、日本ベンダーとして初めて取得した。NECは、その第一弾として、日系企業の各拠点に対し、SAP社の認定を受けたCODCを活用して、SAP ERPの機能を、グローバルにクラウドサービスとして提供を開始。対象領域は経理領域からスタートし、販売、購買等の領域にも順次拡大していく。
NECでは、SAP ERPによる自社基幹システムの全面刷新を進めてきたが、2010年4月の経理領域に続き、今般、販売、購買領域を含め予定していた全領域でのシステム稼動を開始し、国内外のグループ会社でクラウドサービスとしての利用を開始した。NECは、この自社基幹システムをベースに、自社システムで開発した周辺機能も加えて、SAP ERPのクラウドサービスの外販を製造装置業から他産業へと進めていく。さらに、自社の業務プロセス改革とITシステム改革で得られた成果をベースとしたコンサルティングサービスも提供し、利用ユーザーの円滑で効果的なサービス導入を支援していく。
NECは、CODCを、国内をはじめ海外主要地域においても展開することでグローバルなサービスネットワークを確立し、世界の企業等に基幹システムを中心としたクラウドサービスの提供を行っていく。この基幹システム領域において重要なアプリケーションの一つが、グローバルに適用可能なERPシステムであり、SAP社のSAP ERPは世界で極めて多くのユーザーから高い評価を受けている。SAP社は、このSAP ERPのクラウドサービス形式での提供ニーズの高まりに対し、サービス提供基盤からアプリケーションまでを一括して提供可能なサービスベンダーとの協業を検討していた。
今回の協業は、このような両社のニーズが合致し、生まれたものであり、NECはSAP ERPを基幹システムのクラウドサービスの中核メニューとして位置付け、SAP社はNECのCODCをSAPソリューションのクラウドサービスの提供基盤と認定することで、企業等の基幹システム領域における新たな価値を世界各国のユーザーに提供していく。
今回の協業に関する両社のコメントは次のとおりである。
「お客様は、基幹システム領域での高い信頼性を持ったクラウドサービスの提供を期待しており、NECは、自社基幹システムでの実績と、これまで培った永年に渡るSAP社との協力関係をベースに、ERPシステムのクラウドサービス事業をグローバルに拡大して参ります。」(NEC)
「SAP ERPソリューションのクラウド型での導入・運用に関し、NECはベストプラクティスのノウハウを有しています。従ってNECは、ビジネス、市場、業界の変化する要件に応えた統合的なビジネスソリューションをいち早く実現できる絶好のポジションにあります。今回の協業は、クラウドコンピューティングの領域におけるエコシステムの確立をあらためて強調するもので、お客様の優位性を向上させるためのご提案を拡大するものです。」(SAP社)
NEWS(2010年12月)
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