光接続工事の現場ですぐに役立つ商品で、信頼性の高い光ネットワークの実現に貢献
~「ファイバモニタ」と「光コネクタ端面検査装置」のご紹介~NTTアドバンステクノロジ
NTTアドバンステクノロジ(以下:NTT-AT)では、これまでも光コネクタクリーナーなど光接続工事用に役立つさまざま商品を提供している。最近、販売を開始した光回線の開通工事や、故障対応時に使用する各種工具の点検および清掃状況を確認できるツールキット「ファイバモニタ」と、現場で手軽に光コネクタの端面のミクロの汚れや傷を確認できる「光コネクタ端面検査装置」を紹介する。
写真1 ファイバモニタ組み立て例
ファイバモニタ
「ファイバモニタ」は、従来では難しかった現場での光関連工具の細部の点検、清掃状況の「見える化」を実現し、光ファイバ接続品質の向上のみならず、軽微な不具合ならば保守メーカへ回さずにその場で対応できるなど、作業時間の短縮や保守費用などのコスト削減に威力を発揮する商品である。専用アダプタ装着時に500倍(実効値)まで拡大できるUSBカメラと、フレキシブルに動くアームで設置場所を選ばずカメラを固定できる支持アーム、USBカメラの形状に合わせて作成した固定装置(治具)を持ち運びできる専用ボックスに入れて提供する。
「ファイバモニタ」の主な特長は以下の通りである。
①現場で簡単に使用可能
専用ボックスに収納されたツールを持ち込み、そのまま現場で各種光関連工具(融着接続機、光ファイバカッタ、単心分離工具等)の点検・清掃状況の確認ができる。その際、特殊な装置や環境設定は不要で、従来のメンテナンス機材と比べて場所を選ばず、簡単に設置可能。
②低価格で導入コストを軽減
従来の高価な実体顕微鏡と比較して低価格のため、初期導入コストを大幅に抑えられる。
③点検・清掃結果を証跡として保管
付属のソフトウェアを使用することにより、光関連工具の検査結果をPCに画像(写真、メモ)として記録でき、点検の証跡を保管・利用することができる。
④光ファイバ心線や光コネクタの端面観察にも利用
工具の点検や清掃状況の確認だけではなく、専用の固定装置(治具)を使用して、光ファイバ心線のカット状態の良否確認や光コネクタの端面の観察にも利用できる。 光コネクタ端面検査装置
光コネクタ端面検査装置
光コネクタ端面の汚れの拭き残しが原因で、光ネットワークの不具合が発生している確率は少なくない。光コネクタ端面検査装置は、光コネクタ接続直前に端面検査を実施することで不具合発生を低減し、信頼性のより高い光ネットワークをお客様に提供できるようにする商品である。NTT-ATでは、これまでも現場の声を参考にさまざまな改良を加え提供してきたが、今回開発した商品では光コネクタ端面の専用判定ソフトウェアを搭載し、取りこんだ光コネクタの端面の画像をその場で解析し、国際標準に則した合否判定をすることが可能になった。これにより誰もが容易に光コネクタ端面検査が行える。また、本商品はCCDプローブ(JDSU社製)と最新のタブレット型PCを用いているため、現場で身軽に端面検査を実施できる。
NTT-ATでは、これからも光接続工事の現場で役立つ商品を提供し、信頼性の高い光ネットワークの実現に貢献する。