SASは、EMCのデータベース・アプライアンスに対応した「SAS High-Performance Analytics」の提供を開始し、ハイパフォーマンス・コンピューティング製品群を拡充すると発表した。

近年、単にセグメントやサンプルだけでなく、あらゆる部門やシナリオを横断してデータのモデリングを行うことで、ビジネスの状況をより正確に、全体的に把握し、より優れた情報に基づく意思決定を行うことが必要とされている。EMC Greenplumデータコンピューティング・アプライアンス上で稼働するSASの新製品は、通常の分析業務を補完する形で、すべてのデータに関して分析的な調査と開発を行える環境を提供する。現在のトップクラスの技術を用いても、大規模な分析を行うために数時間ないしは数日間かかることがあるが、SAS High-Performance Analyticsを活用すれば数秒単位で行えるようになり、より正確な予測モデルの開発・管理が可能となる。

SASの上席副社長兼CTOのキース・コリンズ氏は、「スピード重視のビジネスにおいて、すばやい意思決定を導き出すためには、大量データをいかに迅速に分析できるかが競争力を左右します。SASは、インメモリ・プロセッシングの革新によりこの課題を解決します。並列・共有型のメモリ環境でデータを実行することで複雑な分析演算を可能にし、高速処理と高い拡張性を実現します」と語っている。