統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」と日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」のラインアップを強化
日立製作所
伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、ITインフラをクラウドで提供する仮想化ホスティングサービス「TechnoCUVIC DRサービス」を本年4月から開始する。
日立製作所(以下、日立)は、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のラインアップに、サーバの仮想化や、クラウドコンピューティング(以下、クラウド)、大量データを扱うシステムなどのシステム基盤に求められる処理性能や拡張性、運用・管理機能を強化したブレードサーバの新モデル「BS500」を追加するとともに、基幹系システム向けのハイエンドモデル「BS2000」において処理性能とメモリ容量を強化した新製品を開発し、4月13日から販売を開始した。グローバルでは、日立データシステムズ社(本社:米国サンタクララ)が、BS500を「Hitachi Compute Blade 500」、BS2000を「Hitachi Compute Blade 2000」の名称で提供し、グローバル事業展開を加速していく。
また、PCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」のラインアップに、処理性能とメモリ容量を強化したラックマウントサーバの2プロセッサーモデル「HA8000/RS220-h」「HA8000/RS210-h」を追加し、4月13日から販売を開始した。
なお、今回の新製品群は、全て最新のインテル Xeonプロセッサー E5-2600製品ファミリーを採用している。
近年、クラウドの拡大や、多機能情報端末の急速な普及などを背景として、流通、医療、金融、行政、さらには、エネルギーや水処理、交通をはじめとする社会インフラなど、様々な分野で、発生するデータを収集、蓄積、検索、処理、分析して利活用するニーズが拡大している。このような状況の中、クラウドなどのシステム基盤であるサーバには、効率的なIT投資を実現する仮想化技術への対応や、集積度の向上、大量データを扱うための処理能力の強化、および広帯域で拡張性の高いネットワークへの対応が求められている。また、クラウドサービスを提供するデータセンターでは、システムの集中による管理範囲の大規模化と、システムの混在によるネットワークの複雑化により、柔軟かつ容易なシステム基盤の構築・運用が求められている。
日立は、ブレードサーバ、ストレージ、ネットワーク装置をシステム管理ソフトウェアで一体化し、システム全体の統合的な運用管理を実現するBladeSymphonyを2004年に製品化し、企業の基幹系システムからPCサーバの統合まで、幅広い用途向けに提供してきた。
今回新たに製品化したBS500は、高信頼な日立独自のサーバ仮想化機構Virtage(バタージュ)や、障害発生時に予備サーバブレードへ自動的に切り替え、業務への影響を最小限に抑えるN+1コールドスタンバイ機能など、BladeSymphonyのハイエンドモデルBS2000、小型高集積モデルBS320の機能や信頼性を引き継ぎながら、イーサネット・ファブリック(*)など、最新のデータセンターネットワークにも対応し、サーバの仮想化や、クラウド、大量データを扱うシステム基盤に求められる処理性能や拡張性、柔軟性、運用性を備えた製品である。同時に、従来から展開しているBS2000およびHA8000シリーズのラインアップに、処理性能とメモリ容量を大幅に強化した新製品を追加した。
日立は、クラウドや、大量データの利活用、社会インフラなど、幅広い分野のシステム基盤として、新たに展開するBS500をはじめとした新製品群を提供することで、高効率・高信頼なシステムの柔軟かつ容易な構築・運用を支援していく。
*イーサネット・ファブリック:データセンターにおいて求められる性能や運用性を向上するための特徴をもった、イーサネットのネットワーキング技術。
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