カラム・データベースの最新版「Sybase IQ 15.4 日本語版」を発表
HadoopやR言語との連携により、インデータベース分析を実現してビッグデータに対応サイベース
サイベースは、同社のデータウェアハウス(DWH)用カラムベース・データベースの最新版「Sybase IQ 15.4日本語版」を、2012年5月中旬より出荷開始する。
Sybase IQは、DWHに最適化された独自の格納方式により、高速なレスポンス、柔軟な分析、効率の良いデータ圧縮、容易な運用管理を実現するデータベースだ。最新版のSybase IQ 15.4では、データ量の急激な増大に対応するために、データ管理のパフォーマンスが大幅に向上された。また、業務で要求される分析手法の多様化に対応するために、データベース内部での分析処理(インデータベース分析)を実現し、Sybase IQの機能を大幅に拡張した。Sybase IQ 15.4の主な新機能と強化された機能は次の通り。
データ管理のパフォーマンス強化
Sybase IQの基本機能であるデータの格納や分析を高速化するためのパフォーマンス強化を行い、ビッグデータに対応させた。具体的には、ODBCおよびJDBCインタフェースを経由したバルク・ロード・データの挿入により、ロード・パフォーマンスがさらに向上し、バルク・ローディングが高速化されたことで、より拡張性の高いアプリケーションを実現できるようになった。また、VARCHAR、VARBINARY、CHAR、BINARYのテキスト圧縮機能の改善により、ハイパフォーマンスのテキスト分析アプリケーションを、より効率よく、費用対効果の高い方法で導入できるようになり、圧縮率が大幅に向上した。
インデータベース分析の実現
Sybase IQ 15.4では、大規模データを効率的に分散処理・管理するためのオープンソースのソフトウェア基盤「Hadoop」、および統計解析プログラミング言語「R」と連携するための機能がプラグインとして提供されるため、データベース内部での効率の良いインデータベース分析が可能となった。これにより、利用者はSybase IQ本来の機能を、使い慣れたツールを使って拡張することができる。従来のバージョンでは、Sybase IQから分析用データをローカルに取り出し、各種ツールを活用して分析処理を行っていたが、この分析方法では、膨大なデータのやり取りの際に発生する負荷が高く効率面での課題があった。また、分析の途中経過を共有するために、Sybase IQにデータを戻すような運用では、複数の担当者が作業する場合などではデータの不整合が生じる可能性もあった。インデータベース分析を実現する主なAPIや機能は次の通り。
- ユーザー定義関数(UDF)APIでSQLを拡張して、イン・プロセスまたはアウト・オブ・プロセスの分析を実現。
- Hadoopデータと分析機能をSybase IQと連携するため、4つの異なる技法を提供。
- 2種類の技法を提供してR言語との連携を可能に。
- PMML(Predictive Model Markup Language)のサポート。
- ユーザーが利用できる関数の追加。
- Power Designer 16.1リファレンス・アーキテクチャ・ジェネレータの提供。
分析ライブラリのインデータベースでの利用が可能に
UDFを使用した分析ライブラリの開発は、これまでパートナーのみに使用が制限されていた部分があったが、Sybase IQ 15.4では一般ユーザーでも利用可能となった。
お問い合わせ先
●サイベースTEL:03-5544-6200
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