新日鉄住金ソリューションズは、ネットワーク制御ソフトウェアの開発・販売でグローバルマーケットをリードするアイルランドのOPENET Telecom社のMVNO（Mobile Virtual Network Operator）等通信事業者向けのOPENET社アプライアンス型ポリシー制御ソリューションの販売を開始した。

MVNOの市場の拡大やスマートフォン、M2M（Mashine to Machine）の普及等に伴うネットワーク活用のシーンの多様化が進む中、今日の通信事業者は、消費者／法人顧客のニーズに応じた魅力的な料金／サービスプランの実現が求められている。同時に、事業者間の激しい競争環境のもと、料金／サービスプランを提供開始後も顧客のニーズに合わせて、柔軟に変更していく必要がある。

新日鉄住金ソリューションズが販売を開始したOPENET社アプライアンス型ポリシー制御ソリューションは、MVNO等の通信事業者が複数のバリエーション、オプションを持った料金プランを提供する際によく利用される基本的なポリシーをあらかじめパッケージした、ポリシー制御ソリューションだ。

パッケージ化されたポリシーを自在に組み合わせることで、様々なサービスプランに対応し、通信事業者における複雑なポリシーの開発と管理の負荷を無くすことができる。

主要な実現機能は以下の通り。

【実現サービス機能】

●Fair Use：フェア・ユーセージ（公平な利用）の測定と制御

●Tiered Service：速度、データ、アプリケーションに基づく段階的料金プラン

●Service Pass：帯域幅とデータ量の追加購入

●Shared Data：家族および法人ユーザ向けデータ利用枠の共有

OPENET社アプライアンス型ポリシー制御ソリューションは、通信業界の標準化団体である3GPPが規定するPCRF-PCEFアーキテクチャに基づき、上記のPCRFの機能を実現するとともに、各社から販売されている先進的なPCEF製品と接続性事前検証／IOTを実施し、スムーズな連携と制御を実現。

これらの特徴により、通信事業者は、OPENET社アプライアンス型ポリシー制御ソリューションを用いることにより、柔軟で高度なポリシー制御を、最短２カ月程度の非常に短い工期で実現可能。

新日鉄住金ソリューションズは、2012年６月に発表したOPENET社との戦略提携を深化させ、日本市場における唯一のOPENET社アプライアンス型ポリシー制御ソリューション市場投入パートナーとして、ソリューションの開発段階から関わり、機能仕様の決定段階から貢献してきた。

今回、OPENET社のグローバルでの製品リリースに合わせて、日本市場向けに新日鉄住金ソリューションズが販売を開始する。