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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

通信トラフィックを高度に制御する「Traffic Management Solution(TMS)」を強化

~業界初のBluetoothデザリング機能で実現~

NEC

NECは、ネットワーク上の通信データ(以下、トラフィック)を高度に制御する通信事業者向けのソリューション「Traffic Management Solution(以下、TMS)」の強化を行い販売開始した。今回の強化では、2012年2月からTMSとして販売しているトラフィック削減に加え、通信セッション毎に動的チューニングを行いユーザーの体感品質(QoE)の最大化を実現した。またQoEの見える化により、設備設計とトラフィックの最適化を可能にし、投資対効果の最大化も実現。さらに、SDNと連携させることで最適なネットワーク設備の運用も可能となった。

インターネットの利用が従来のパソコンからスマートフォン、タブレットなどモバイルデバイスに急速に移行する“モバイルファースト”と呼ばれる状況が進み、トラフィックが急速に増大している。これにより、スマートフォン利用時にWeb表示速度が低下、移動時や混雑時にビデオ再生停止が頻発するなど、QoEの低下が課題となっている。

これに対し通信事業者は、LTEの導入やエリア拡大を急いでいる。LTEの導入によりスループットの高速化が期待できるが、トラフィックの集中や移動時のネットワーク帯域の変動時には、期待通りの効果が得られず、QoEが悪化する場合もある。また、一般的にはQoEを高める方法としてネットワーク設備の増強が行われるが、膨大なコストが必要になる。そのため設備投資を抑制しながらQoEを向上するソリューションが求められていた。

NECはTMSを2012年2月から「トラフィック削減ソリューション」として販売しているが、今回の強化はこのようなニーズに応えて実現したもで、新たに「QoE最大化ソリューション」、「トラフィック見える化ソリューション」および「TMS to SDNソリューション」を追加した。その結果、次のような特長を得られるようになった。

◆QoEを飛躍的に改善:独自のデータ流量制御およびネットワーク特性に合わせ通信セッション(ユーザーフロー)毎にシステムパラメータのチューニングを行うことで、特に混雑エリア、混雑時間帯でのパケット詰まりやスループット低下によるQoE劣化を飛躍的に改善。導入前と比較して、コンテンツのダウンロード時間を約半分に短縮し、ユーザーが体感する通信速度を2倍速化。

◆ネットワーク設備の投資対効果(ROI)を最大化:トラフィックの大部分を占める動画ファイルの圧縮およびキャッシュ、端末ディスプレイの表示性能に合わせた静止画圧縮、およびテキスト圧縮を組合せることで、30%以上のトラフィック削減を実現。

◆リアルタイムでのトラフィック情報の見える化:従来のバッチ処理では1日を要していたトラフィック統計情報をリアルタイムに可視化することで、最適化効果やネットワーク運用状況など事業運営に必要な情報を迅速かつ的確に把握可能に。

◆TMS to SDNソリューションによる最適な設備設計・運用、顧客満足度向上:本ソリューションで見える化したトラフィック情報をSDNと連携させて、トラフィック傾向に応じ動的にネットワーク設備設計・再構成を行うことで効率的な設備運用を実現。

 

本ソリューションには、過去10年以上に渡りパケット通信基盤やトラフィック最適化領域で研究開発を行ってきたNECの高い技術力が活かされている。

NECはTMSを世界に先駆けて、欧州、APACで通信事業者の商用ネットワーク向けに提供し、総帯域 数Tbps(テラビット毎秒)級の大規模ネットワークにおいて数年間安定稼働している。2014年度には欧州、APAC、北米において商用提供の拡大を計画している。

お問い合わせ先

●NEC 第二キャリアサービス事業部
E-mail:contact@tms.jp.nec.com

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