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NTTアドバンステクノロジ（以下、NTT-AT）では、会議用マイク・スピーカー「R-Talk」シリーズや高性能エコーキャンセラ「RealTalk」シリーズなど、長年にわたり音声技術に関連した、豊富なラインナップを取り揃えている。昨年には、スマートフォンの端末機種によらず、コミュニケーションアプリでの快適な会話を実現する「自動適合型エコーキャンセラライブラリ」を販売開始した。

背景

スマートフォンやタブレットが急速に普及し、コミュニケーションアプリ等を利用して会話をする機会も増えている。しかし、アプリだけではスムーズに通話できない場合がある。その原因は、コミュニケーションアプリ等にもともと搭載されている、エコーやノイズをおさえる機能のチューニングにあると考えられる。スマートフォン等では、機種ごとにマイクやスピーカーの位置・形状・材質などで音響特性が異なるため、エコーやノイズを抑える機能は、機種ごとに細かな調整が必要である。しかし、数多くの機種が存在する、特にAndroid端末では、チューニングしきれない状況もあり、その場合には、スピーカーから発せられた音声を自身のマイクが拾ってしまうことでエコーやハウリングを起こしてしまう。

NTT-ATの「自動適合型エコーキャンセラライブラリ」は自動で調整を行うため、端末機種を問わず、自然で快適な通話を実現することを可能とする。

3つの新機能

自然な通話を実現しているのは、NTT研究所の３つの新技術による。

（1）自動適合エコー消去機能

音響特性に自動で適合してエコーを消去する。

（2）ノイズキャンセル機能

マイクに入る騒音を除去。

（3）自動音量調整機能

機種毎の音量の違いを吸収。

これらの機能は、機種に応じて自動適合するため、機種毎のパラメーター調整も不要となり、開発工程の短縮にもつながる。

ターゲット市場

組み込み用ライブラリとして、スマートフォン向け通話アプリ開発や、モバイル音声通話端末開発などのサービス開発者をターゲットとする。

さらには、試作機器の開発から、サービスの企画・開発・構築・運用まで、ワンストップでの対応も行っている。

テストライブラリ

実際に試してみたい方には期限付きのテストライブラリの利用もできるため、ぜひお問い合わせください。