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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

秒間120フレームの超高精細映像に対応したH.265/HEVCソフトウェアエンコードエンジン搭載SDK、トランスコーダアプリケーションを発売

NTTアドバンステクノロジ

本格的な4K映像の配信が開始され、将来的には被写体の動きが激しい映像に対応した秒間120フレームの4K/8K映像の配信が検討されている。また設備を効率的に維持するため、膨大なデータを圧縮することも求められている。

このような状況の中、NTTアドバンステクノロジ(以下、NTT-AT)は、映像圧縮技術を生かしたソフトウェアコーデック「RealFeel」シリーズ「HEVC-1000 SDK」と「FileConvert 4K」をバージョンアップした。今回のバージョンアップでは、世界最高レベルの圧縮性能を持ち、秒間60フレームと秒間120フレームの超高精細映像を同時に伝送可能なHEVCソフトウェアエンコードエンジンを採用(※1)している。

HEVCソフトウェアコーデック開発キット 「HEVC-1000 SDK」

エンコーダーとデコーダーがセットになったソフトウェアコーデック開発キット。映像データの圧縮方法の変換やビットレートの変換を行うファイルコンバートソフトウェア、また、映像データを編集するためのオーサリングソフトなどへの組み込みに活用されている。

今回のバージョンアップで以下の機能が追加され、モバイル配信での低ビットレートかつ高画質な映像配信や、高フレームレートでの次世代映像配信への活用が期待できる。

【追加機能】

・時間方向階層符号化(図1)
・可変ビットレート制御(2パスVBR)(※2)
・エンコード処理の高速化


図1 時間方向階層符号化機能
図1 時間方向階層符号化機能(クリックで拡大)

ファイルコンバートソフトウェア 「RealFeel FileConvert 4K」

標準解像度から4Kまでのさまざまなコンテンツを、マルチデバイス向け配信フォーマット(MPEG-DASH、HTTPライブストリーミング、スムースストリーミングなど)にも変換することができ、IP回線環境でのコンテンツ配信などに活用されている。

今回のバージョンアップで圧縮性能およびエンコード速度のさらなる向上を図り、増加する4Kコンテンツに対するエンコード時間を削減することが可能になった。

今後の展開

今後、高臨場感を伝えるための音声フォーマットとして期待されるロスレス圧縮(可逆圧縮)方式であるALS(Audio Lossless)にも対応を予定。


※1:HEVCソフトウェアエンコードエンジはNTTメディアインテリジェンス研究所にて開発

※2:可変ビットレートによる符号量制御技術を使い、一度エンコード処理を行い全体のデータの複雑さを解析し、それにあわせてビットレートを再調整することで、より高圧縮で高画質なエンコードをする方式

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